12月3日より開催中のタツコン2022。こちらに出品中の「雪豹親娘(ゆきひょうおやこ)」について少しですが解説していきたいと思います。

まず、ユキヒョウという生き物についてサラッとご説明を…

ユキヒョウ(英名:Snow Leopard)ネコ科ヒョウ属に分類される食肉類。ヒマラヤ山脈などの標高6000m周辺のとても過酷な環境に生息していて、雄雌共に単独行動が基本。子育ては母一人。一度に1~3匹を出産。長い尾、短く太い手足、淡い灰色とも黄色とも言える毛皮は岩と雪の降り積もる環境では保護色となる。


タツコンに作品を出品すると決めた時から、今回描くならユキヒョウにしようと決めていました。
理由1・取材できる動物園にちょうどユキヒョウが居た。しかも、この春産まれたばかりの子供のユキヒョウが居たのです!
理由2・ユキヒョウモチーフは私が絵に興味を持ち始めたきっかけにもなった生き物だからです。外国の画家さんですが、その方の描く絵が大好きでいつかあんな風に絵を描けたらと幼ながらに目標としていました。理由1が後押しとなり、今の自分がどこまで描けるか挑戦してみようと。

この2点から、モチーフはユキヒョウに即決定!!



…と、勢いんで決めたは良かったのですがタツコンのテーマが「日常」
おやおや?ユキヒョウってどちらかと言うと『非日常』的なモチーフではありませんか?
極寒の雪山に生息する幻の猛獣。UMAに近い存在と言ってもいいぐらい希少な生き物。
ヤバいどうしましょうか…
この時既に1日目の取材を終えて、ホテルの大浴場にある壺湯でウヌウヌ今後について考えている最中の事です。けっこう大ピンチです。ユキヒョウは描きたい。でもテーマに沿わないとコンペの意味がない。
周りではくつろぐ他のお客さん。ゆったりのんびり羨ましいぃぃー!私も旅行を満喫したい(一応取材旅行なので仕事モード)
そこへキャッキャするちびっ子とお母さん。親子で温泉ってけっこう大変ですよね。他のお客さんへ気は使うし、こどもは普段と違う大きなお風呂に大はしゃぎだし。世のお母様方は本当に凄いです。頭が上がりません。



あっ。コレでいいじゃん。

単体モチーフも水墨画として絵にはなるけど、今回取材したのは親子のユキヒョウなんだから『親子』で描いたっていいじゃん。
そこから構図を練って完成したのが「雪豹親娘」です。



「日常」は「今この瞬間」とも言えます。何枚もの今を積み重ねて時を刻んで日常と成っていくと言えます。
目の前の手のかかる小さなん子も、数年もすれば手元を離れて行ってしまう。
今回沢山写真を撮らせてもらったユキヒョウのヒカリちゃんも、来年には何処かの動物園へお嫁に行ってしまうかと思うと…うぅっ…
ふと過去の日常を思い返した時、笑顔で語り合えたらなんと幸せな事か。そんな気持ちを抱きながら、柄にもなくシングルですが親子の話を描いたのでした。

 

TATSUYA ART COMPETITION 2022

会期:2022.12/3(土)~12/17(土)

場所:GALLERY龍屋

   愛知県尾張旭市柏井町公園通542

   11:00~18:00(年中無休)

テーマ「日常」

出店者NO.143 山谷悠地 「雪豹親娘」

ネットから通販並びに遠隔投票ができます。ぜひ、清き一票を!

 

【通販ページ】※通販の受付は12/16 18:00までとなっております

 

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