出版社がメリットに感じる企画の考え方
出版社は、最初からシリーズの書籍は別ですが、単発で発刊する書籍の場合、シリーズとなっていなくても、売れたらシリーズ化という複線を引いて企画を考える傾向があります。
つまり、単発で出されるビジネス書の多くは、シリーズの一冊目なのです。
売れればシリーズ化、売れなかったら単発本。
どっちにも転べるように書名やカバーデザインも考えます。
シリーズでなかったとしても、本が売れたら、そのきっかけは絶対に無駄にはしません。
『手を替え、品を替え』企画を考えるのです。
売れた書籍の関連商品ということもあり、ある程度の売れ行きが見込めると判断するため、出版者にとっては嬉しい企画となります。
実は、弊社でプロデュースした『FX自動売買ロボット作成マニュアル』という本が6月に発売されました。
そして、この本は売れ行き好評だったのです。
そうすると、出版社はどういう思考になるか…。
『FX自動売買ロボット作成マニュアル』が売れたというコトは、『日経225自動売買ロボット作成マニュアル』や『株式自動売買ロボット作成マニュアル』といった、切り口が同じで取扱商品が違う企画を考えます。
これが 『手を替え、品を替え』の品を替えたパターンです。
次に考えるのは、『FX自動売買ロボット作成マニュアル』で紹介したプログラミングに注目します。
Metatraderというアプリケーションで動くプログラムなのですが、プログラムの作り方が売れたので、次は逆引き、リファレンス、サンプル集、Q&A(Tips)…と、いろいろ展開できます。
このように、取扱商品が同じで切り口が違う企画を考えます。
これが 『手を替え、品を替え』の手を替えたパターンです。
プログラム系の場合、ほとんど同じパターンで展開されているはずです。
この2つのパターンで企画が決まったのが、先ほど紹介した『日経225自動売買ロボット作成マニュアル』と『Metatrader逆引き辞典』なのです。
皆さんも、書店に行ったら、売れている書籍を見ながら、『手を替え、品を替え』企画を考えてみましょう。
それで企画がまとまったら、意外にスムーズに出版が決まるかもしれませんよ。
そうでなくても、そういうことを意識しながら書籍を見ていると、ちょっとした頭の体操になりますので、オススメです。