本を書くとしたら、企画は読者の顔を思い浮かべて考えよう | 出版の方法

本を書くとしたら、企画は読者の顔を思い浮かべて考えよう

本を書きたいと思ったら、まず、何の本を書こうかと考えると思います。
その時、最初に「書きたいこと」を考えてしまいがちですが、それは大きな落とし穴です。

書籍は出版社の商品です。
出版社は企業である以上、営利団体なので、売れる商品しか作りたくありません。
当然ですね。

もし、自分の「書きたいこと」が売れる内容であれば、問題ありませんが、ほとんどの場合がそうではありません。

では、どう考えれば良いかというと、答えは簡単です。
自分が書けることで「売れそうなこと」を考えれば、良いのです。

読者は、お金を出して本を買います。
お金を出す以上、その金額に見合った情報が盛り込まれていなければ、本は売れません。
そのことを念頭に企画を考えてみましょう。

そして、本を出す以上、そのことは読まなくては、理解できないことであった方が良いでしょう。
そうすることで、本にする意義が出てきます。
一言で済むような内容をわざわざ一冊になるようにまわりくどく説明するような本や目次を見ただけで言いたいことが分かってしまうような本は、売れませんし、紙の無駄です。
また、立ち読みで理解できる内容では、手に取ってはもらえても、立ち読みで済まして買ってはもらえません。

企画を考える場合には、必ず、読者の視点で考えるようにしてください。
売れそうなことで、本の定価以上のお得感のある内容で、本にしなければ伝わらないことであれば、企画は通ります(通らない場合は、企画を提案する手法の問題だと思います)。
そして、その本は、きっと売れるでしょう。

もし、それでは書く意味がないとか、書きたいことで本にしたいと思うのであれば、自費出版をオススメします。
お金を払えば、たいていの内容は本にすることができます。