いつも読んで下さり、ありがと菜⭐️


この2週間、とても貴重な経験をさせて頂いたので、

ご報告させて頂きます


ステージ4の十二指腸がん術後、

さらに胆嚢炎の摘出手術をされたAさん


ご高齢な上に、IVHが入っていたため、

術後1ヶ月は、

両手を拘束され、

ベッド上安静で、

食事もほとんど食べませんでした

褥瘡もありました


要介護5の認定でした


死にたい、家に帰りたい

でも、家に帰ると、私は何もできないから、

みんなに迷惑をかける、

と繰り返し話されていました

(認知症あり、何年も施設にいて帰っていない)


私が夜間の体交や点滴管理をすると伝えたことで、

娘さんの決断で、

様々な専門職のサポートを受け、

ご自宅に帰ることになりました

(ご高齢な旦那様と2人暮らし、娘さんの同居なし)


帰って来る前に、

IVHが抜かれていて、

エアマットで、褥瘡も治っていて、

先生から、初日から夜間の付き添いは不要と言われました


初日は、ハピホリから、

後藤さんが、美容師として散髪と、

セラピストとして施術をしてくれました


念のため、初日だけ夜間も泊まると、

旦那様が夜間に寝ぼけて転倒し頭を打ったため、

救急車を呼び、病院まで付き添い、

旦那様は入院されることになりました(2泊)


翌日から、2週間は特指示のため、

訪問看護や、PTさん、ヘルパーさんなど、

手厚いサポートが組まれました


ところが、ヘルパーさんは、

ケアマネさんのプラン通りしか動けないので、

調理ができない、

シャワー浴介助はできない、

食事介助と排泄援助だけ、

1日2回、2時間以上開けないといけない、など、

制約がありました

(保険の範囲内でやる場合)


私は、最初は、

その専門家の方々ができないこと、

例えば、調理や、朝の時間帯担当、

買い物や散歩、家事、

体操や脳トレ、

夜の寝かしつけ

などをしていましたが、

私がいる時間帯は、看護師もヘルパーも必要ない、ということになり、

かぶらないように調整となり、

私は最終的には朝から午前中担当になりました

(保険点数内でやりくりするため)


Aさんが、再点滴にならないためには、

食事と水分を取ることが、

最大の課題でした


Aさんは、

好きなものは食べる、

嫌いなものは食べない、

とはっきりしていました


Aさんが食べたいものを作ると、

ご自分で食べて下さいました


栄養士だったこともあり、

調理する時台所にいて頂き、

調理の音や匂いを感じて頂きました


病院ではほとんど食べなかったのですが、

2週間で完食できるほどに

回復されました


刻まなくても、一口大にすれば、ご自身で噛み、

とろみがなくても、むせないで飲むことができました


最初は、座位保持でさえできなかったのに、

PTさんのおかげで、

立位保持10秒できるほどに回復しました


私は、毎日、調理や食事・排泄介助以外には、

Aさんの好きな五木ひろしをかけたり、

ラジオ体操や、365歩のマーチの体操、

茶摘みの手遊びで前かがみになる練習、

ポータブルトイレと車椅子の移乗のリハビリ、

計算が得意とのことで脳トレ、

足浴やシャンプー、シャワー浴など清潔援助、

散歩で季節を感じ、お花好きなAさんとお花見したり、買い物の楽しみを味わったりしました


私の名前や、PTやヘルパーさんの名前も覚えて、

認知症は大分改善されたように思います


Aさんが、旦那様と手を繋いでテレビを見ている時、

本当に幸せそうで、ラブラブで、

私も幸せな気分になりました☺️


ところが、先日、

旦那様に胸痛の訴えがあり、血圧も高く、

病院に連れて行くと、

大動脈解離の診断で、1ヶ月の入院となりました


家に1人になってしまうため、

Aさんも急遽ショートステイに入り、

在宅看護は終了しました


今日は、ショートステイにお邪魔しました

娘さんが、私に音楽療法に入ってほしいとおっしゃってくださったのですが、

ショートステイには、外部の看護師やPTやセラピストは入れないのだそうです


結局、週1回外出して、音楽療法をすることになりました


2週間だけでも、ご自宅に帰れて、

旦那様との時間が過ごせて、

本当によかったのではないか、と思っています


たくさんの素敵な在宅の専門家の方々と

ご縁ができました


私は、住み込み看護(看取り)が、

天職だと思っています


今の制度ではカバーできない部分を補うことが、

仕事になったら良いなーと思います

(保険が効く看護師になりたいです)


娘さんにも大変お世話になりました

貴重な経験をありがとうございました⭐️


ありがと菜⭐️