コンゴから帰ってきて少しは心のケア(逃げ帰った屈辱感)を癒そうかと思っていたが、タイシプロがDさんと稚内にイトウを釣りに行くと言う。
暇だし土曜日曜の一泊二日で俺も北海道遠征に行ってきた。
2年前、同じ時期に行った猿払はめちゃくちゃ寒かったんだけど、今回は日差しも強くて暑かった。
釣り人も居らず完全にシーズンはオフのようだ。
そして開始早々に85cmのイトウが釣れた。
優しく逃がしてやった。
そしてタイシプロにも当たりが。。。。
セイコーマートで酒と弁当を買いプチ宴会。
2時間後、タイシプロは何も言わずベッドに倒れ込んだ。
タイシ!!!
ヘイ!!タイシ!!!
その後、何度呼んでも起きることは無かった。
俺とDさんは深夜2時くらいまで飲んで就寝。
翌朝、寝坊した俺たちは居そうなポイントを探しつつ、釣りを開始。
ちらほらイトウの波紋があるも食いが渋い。
昨日釣れちゃったし、既に満足感の方が勝っていた。
11時を過ぎた頃、川が不穏な空気に包まれる。
「あ、なんか居そう」
そう思ってキャストしたその刹那!!
キタアアアア!!!
クビをガンガン降っているのが分かった。
いつものイトウより力が強い。
オーバースペック気味のタックルで挑んでいるにもかかわらず、ドラグが出て行く。
イトウは下流へ向かって走った。
「やべえ!!!ドラグ締めてるのにライン出る!!!タイシ!!!タイシヤバイ!!!」
異変に気付きタイシも応援に駆けつける。
デカそうな予感!!!
オーバースペックなタックルが功を奏し、まだ見ぬ魚体は少しづつ此方に近づいてきた。
そしてタイシがランディングの準備に入り、魚体を水面にあげた瞬間タイシが叫んだ。
「デカッ!!!沖山さん!!!デカイ!!!マジでけー!!!」
目を疑った。
「こんな奴いんのwww」
タイシの話では90cm釣れれば良い方って聞いてたんだけど。
そして釣れたのは106cmの立派なイトウだった。。。。
正直ビビったよね
タイシプロありがとうございます。
釣れた達成感に俺は竿を仕舞い、Dさんが釣るのを見守った。
しかし釣ることができずタイムアップで納竿。
急いで稚内空港へ向かい飛行機に滑り込んだ。