の小さい頃は、外で遊ぶのが大好き、そして夢は野球選手でした。

もう完全に「男の子」っていう頭の中、何の疑いも持たなかったんですね、あることがあるまでは。

最初に、嫌だった経験をしたのは七五三の時、深い赤色のドレスを着せられたんです。

今でもはっきりとその時の感情、情景を覚えているのですが、ドレスを着ている自分って存在が、もう気持ち悪くって。

そして「なぜ自分は、こんなにブスッとした顔をし、気持ち悪いドレスを着ているのに、隣りではニコニコとした顔でカッコいいスーツを着ている弟がいるんだ?僕もそっちがいいんだけどー」という、怒りが心底からこみ上げてきました。

気持ち悪さが怒りに変換されたんですね。

ドレスを着ているのが気持ち悪い→親にこのことを言ったら確実に親に怒られるってか、言えない(自分のことを表現するのがあんまり得意ではなかった)→ブスッとした顔になる→なんで、ここまで顔に出しているのに、理解してくれないんだ!

って感じです。

今は、大分解消されましたが、それでもまだこの時のことを思いだすと気持ち悪さが残っています。

そして、この時から「鏡」を見るのが、大嫌いになりました。

自分の真の姿を写し出す鏡」が、めっちゃ嫌だった、いや怖かったです。

思い返せば、この出来事から・・・自己否定まっしぐら街道がはじまりました。

自分の気持ちなんか、誰も分かってくれない!という。