こんちは!

 

 

タイトルの通り、9.21に

 

EP "BEWARE"

 

 

そして

 

 

Blu-ray "THE SHOW COMPLETE BOX"

 

が発売になりました!

 

 

特設サイト

 

 

 

ということで毎回恒例の

 

"BEWARE" の楽曲解説をしていこうと思います

 

 

まず、もともとは違うEPのタイトルを考えてました。

今のSiMを表現するのにぴったりな、「これ!」っていうタイトルだったのですが

それでいくなら絶対この人にアートワークを描いて欲しい!っていうアーティストの方がいたのですが

スケジュールがどうしても折り合いつかず、

その方に描いてもらえないのであればそのタイトルは使いたくない!!!!

という、年に数回やってくる頑固おやじMAHモードが発動してしまいまして

タイトルを変更することになりました。

 

結局、"The Rumbling"の中から一番印象的であるBEWARE(注意喚起の言葉)を採用しました。

 

結果論ですが、これもこれでSiMっぽくて気に入ってます。

 

 

 

1. The Rumbling

 

 

言わずと知れたTVアニメ「進撃の巨人 The Final Season Part 2」

のオープニングテーマとして制作した楽曲でございます

 

俺、そもそも漫画のファンで

 

漫画版が完結する直前くらい、それこそちょうどFinal Season Part 2の最後くらいまで話がいってるタイミングでオファーを頂きました

 

その最終オファーの前にフワ~~っと「進撃の巨人の曲やれるかもしれない」って話が出た段階で

 

SiMがやるなら、巨人にフォーカスを当てた、ゴリゴリに重たい曲を作ろう!と構想していました。

 

SHOW-HATEがアニメ版のファンだったので、

2人で4曲書き、MAPPA(アニメ制作会社)に提案したところ

そのうちの2曲が最終候補に残ったため

 

どうせならガッチャンコしてみっか!!!

 

ってことでSHOW-HATEの作った曲の展開(A~B~サビの抑揚のつけかた)に

俺の作ったイントロ、リズム、メロディを混ぜ込むような形で完成させました。

 

正直、サビのメロディができた時点で

とんでもない曲になる!!勝ち確!!///猛照

 

でしたね。自分で震えました。

 

 

楽曲制作と同時進行で歌詞を書き進めていったんだけど、

漫画版3周は読み直したかな。

 

原作内で表現されていること・いないこと

 

どちらも必要だし、バランスが偏ってもファンの心から離れてしまう。

そういう意味でめちゃくちゃ難しかったです。

 

オファーの時点でこのシーズンで作品のラストを迎えるのか、それとももう1シーズン最後に別でやるのかが未確定の状況だったので、どこまで描いていいのかが(ネタバレ的な意味で)めちゃくちゃ微妙で。

 

何回もMAPPAに歌詞の内容を確認しながら書き上げました。

 

 

 

正しいことをしたいと願っただけだ

王になろうなどと思ったことは一度もなかった 誓うよ

ただ、お前を守りたかっただけだ

自らナイフを握りたいと思ったことは一度もなかった 誓うよ

 

ここに関しては、みなさんの想像通りですね。

エレンは最終的に世界を滅ぼすことを決意するわけだけど、自らの欲望のためではなく

(結果的に非人道的な選択をしてしまったことは別として)

もともとは、自分と、その周りにいる人々が自由に生きられるようにしたかっただけだということ

 

進む道を迷いそうになった時、思い出されるのはミカサを救った少年時代

あの時も、ただ悪人を殺したかったわけではない

ミカサを救うために、勇気を振り絞ったんだ

 

という心模様を描いています。

 

が、実際エレンがどういう人間なのかは正直俺もわかりません。

上記のように「思い込んでいる」だけで、そもそも破壊衝動があったのかもしれないし

「いつかチャンスがあれば悪い奴をこの手でぶっ殺してやりたい」と深層心理で思っていたのかもしれない

 

その辺は、諌山先生の頭の中にしか答えはないので

 

あえて、「エレンの口からはこう言って欲しい」というファンとしての願望も込みでの書き方に留めました。

その後も、そういった願望の上での歌詞になってます。

 

 

今も 霧の中を彷徨っている

 

 

「霧 (deep mist)」という表現はやや抽象的で、本来は「森(deep forest)」としたかったところ。

グリシャがレイス家を襲うストーリーや、リーブス商会のおやっさんがケニーに殺されるシーン(アニメ版では市街地に変更されていた)などで個人的に「森」のイメージが強くあったのですが、その前の「missed」という単語と韻を踏む、という観点から霧(mist)に変更しました。

 

 

 

例え全てを失って倒れたとしても

俺は目を背けない

全てを奪われ、失い、空っぽになったとしても

例えこの壁の外で全てを失っても

成し遂げなければならないことがあるんだ

欲しいものなど何もない

俺が此処に居る理由は...

 

覚悟するんだ

 

 

これも、エレンの本心まではわかりません。

でも、エレンにはこう思っていて欲しい。

「此処にいる理由」とは、一体なんなのか?

ミカサや、アルミンのことを想うのか?それとも、単に自分のためなのか?世界を、正すためなのか?

 

しかし、そんな「本当の理由」を口にして自分を正当化するよりも

今は目の前の「敵」を滅ぼすことにすべてを賭ける。

 

だからこそ、「此処にいる理由」を言い切ることを止め、「覚悟を決めろ」と人類に宣言するわけです。

 

 

外の世界で何が起こっているのか知りたかっただけだ

戦わずして負けるのだけは嫌だった

俺たちは若すぎたんだ 無知で、無垢だった

テントで夜更かしする子供のように

お前には 俺はどう映っている?

今も 俺はあの頃のままか?

 

 

ここも、少し時を戻して子供~青年時代の回想です。

ミカサを救ったとき(この瞬間はミカサがエレンを救う)のセリフ「戦わなければ勝てない」

を、逆説的に表現したのが「戦わずして負けるのだけは嫌だった」というラインです

 

「テントで夜更かしする子供のように 無知で、無垢だった」

これは、難民キャンプのテントを見ながらエレンがとミカサが言葉を交わすシーンから

 

「お前には 俺はどう映っている?」

というラインは、現在に戻って地鳴らしを発動したエレンから、104期メンバーへの問いかけです

 

 

俺の中に何が居るかは 俺しか知らない

 

 

これは、エレンの言葉でもあり、ライナー、ベルトルト、アニ、ユミル達の言葉でもあり、

悪魔、と呼ばれ虐げられてきたすべてのエルディア人達の言葉でもあります

だからこその、合唱アレンジになっています。

 

coming for you (俺は進み続ける)

 

 

(I'm) coming for you

という言葉は、直訳すると「あなたのもとへ向かっている」という意味です。

ここでは、始祖の巨人となったエレンが、地鳴らしを発動しながらすべての人類に向かって

「お前らのところへ向かっているからな」と警告しているイメージ。

 

「俺は進み続ける 敵を駆逐するまで」

というエレンのセリフと重ね、意訳しました。

 

 

Final Season Part 2の初回放送の日、

ジークの「俺たちはただ 進むだけだよな? エレン」

というセリフから自分の楽曲が流れた瞬間・・・TVで見ていて鳥肌がブワァ~~~!!!

ってなりましたね。マジでおしっこチビりそうでした。(嬉ション)

 

 

 

 

 

2. Light it up

 

 

SiM神盤を作ったころ、7弦ギター&5弦ベースという重低音編成を導入したことで

 

自分たちが10代のころ聴いていた音楽

 

つまり、90年代後半~00年代初頭の音楽をリバイバルできる!

 

とワクワクしてました。

 

それをそのままカタチにした楽曲です。

 

Korn、Limp Bizkit、Linkin Parkとか名前を挙げるとキリがないですが、

ヌーメタル/ラップコア、日本ではミクスチャーと呼ばれるような音楽。

あれを、今のSiMが作ったら?というのがテーマ。

 

 

 

 

 

 

 

レゲエの裏打ちをミックスして、オリジナルのレゲエミクスチャーを作ろう!っていうね

 

 

特に意識したのはこれ

 

 

 

MVもオマージュ

 

 

 

 

(hed) P.E. は、2009年の来日ツアーをサポートさせてもらったことがあって

マジ、イカチィ!

でした

 

このLight it Upのリフは、MAH史上一番かっけー---リフができたと思ってる。

 

歌詞については、

 

I got no guns, no nades, no Q

I can't shoot them like legends of APEX

 

銃もない、グレネードもない、アビリティも使えない

APEX みたいにあいつらを撃つことはできない

 

 

APEX LEGENDSネタからはじまります。

APEXってのは、コロナ禍でハマりにハマったFPSシューティングゲーム。

配信もコソコソやってます

 

 

 

アビリティーっていう、キャラクターの特殊能力を駆使しながら撃ち合うゲームで、

そのアビリティーを起動するときに押すのがPCキーボードの「Q」キーなんです

で、チームでボイスチャットしながらやってると「アビリティー」っていうのが長いので

「Q出す!」「Qない!さっき使っちゃった」

みたいに略称でQって言うわけです。

 

プラス、意外と爆発物のグレネードがカギを握るゲーム性なんだよね。

これも同じく「Grenades → Nades」と略称で呼ぶ。ゲーム上のスラングですね。

 

 

あと個人的にめっちゃ気に入ってるのが

 

it's hard to discover, too late to recover 

how can we come together? ah ha

 

 

っていうパート。みんなで合唱したら気持ちいいだろうなぁ。

 

全体を通すと、SiMでずっと歌い続けていることだね。

 

早くライブでやりたい!!

 

 

 

 

 

3. FXXKFXXKFXXK

 

 

進撃の巨人効果で海外からの注目が高まっている段階で、

恐らく海外のラジオ、TV、メディアでは絶対流せないであろう

曲名、歌詞ってのはありなのか?

 

っていう懸念もあったんだけど、ポニーキャニオンが「めちゃくちゃ良いっすね!このままいきましょう!」

って言ってくれた(頭おかしいw)のでそのまま。

 

流石にタイトルは表記されたいということで

FUCKFUCKFUCK → FXXKFXXKFXXK

と自主規制しました。

 

 

この曲で出てくる

 

Did you miss me?

寂しかったかい

 

というフレーズは、

「SHERLOCK」という海外ドラマ/映画から

 

ベネディクト・カンバーバッチ扮するシャーロックホームズが、現代にいたら?

 

という設定で、宿敵のモリアーティ教授(バットマンでいうところのジョーカー)の決め台詞が

「miss me?」

なんだよね~かっこいいんだこれが

 

 

コンプラ全盛の今だからこそこういう言いたい放題言いまくる曲も歌いたくなるよね。

って感じの曲です。

 

 

 

MVは、JACK. Bで監督をしてもらったUGICHINさんに11年ぶりにお願いしました。

 

00年代のポップパンク/イージーコア調の曲なので、

撮ってもらうならUGICHINさんしかいないだろ!

ということで。

 

久しぶりに一緒に作品を作れて、めちゃくちゃ良い時間でした。

 

 

 

 

 

 

・TREASURES

 

俺が築いた庭を荒らして、俺の大切なものを奪っていこうとするやつがいたならば。

 

 

いいさ、全部持っていけよ。

 

どうせ、お前なんかにはその価値すらわからないだろうし

 

使い方だってわからないだろうけどな

 

 

お前を恨むことすらしない

 

むしろ、神にお前の赦しを乞うてやるさ

 

あぁ、なんて哀れな盗っ人なんだ

 

 

 

という。

 

人間って、赦された後の方が苦しいと思うんだよね

 

自責の念が一番つらいし、ぶつける場所もない

 

そういう暗闇の底まで追い込んでやるっていう

 

 

 

超絶イヤミ曲です。笑

 

 

俺らしい歌詞だと思う。性格が捻じ曲がってるからねw

 

 

 

 

 

 

やはりほかの曲と同じく、あの時代一世風靡したバンド、311

 

レゲエミクスチャーの先駆者でもあるんだけど、彼らをもっとダークに、重たくした感じのイメージで作曲

 

シンセのフレーズも気に入ってるし、

 

何よりメロディーラインの流れが自分的にもめちゃくちゃキレイだと思う。

 

歌うのはちょっと難しいけど、大きな会場で風に揺られながら歌いたいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

とまぁ、こんな感じの4曲が詰め込まれたのが

「BEWARE」でございます。

 

 

 

ツアー楽しみだな~

 

 

同日発売だった

"THE SHOW COMPLETE BOX" についても書いているので

近々投稿しますね

 

 

 

じゃあぬ!