いちごのショートケーキに情熱と未来と夢のすべてを込めて | グレイスフルスイーツ「美しく美味しく優美な食後感がコンセプトの新しいお菓子」

いちごのショートケーキに情熱と未来と夢のすべてを込めて

現在、私たちがショートケーキと呼ぶ、「いちご+生クリーム+スポンジ」のお菓子は日本で生み出されたオリジナルのお菓子です
洋菓子の代名詞である「フランス菓子」にはショートケーキはありません
ショートケーキの言葉の由来は、英国のお菓子からきていて、
「ショート」とはサクサクしたという意味であり
サクサクの生地にいちごとクリームを挟んだ英国のケーキをヒントに
明治になって日本で日本人が好む柔らかい食感のスポンジにアレンジしたことからはじまったと言われています
海外からくるパティシエが、日本のショートケーキを見て、
何故、日本中の一流のパティスリーでさえも、焼いただけのスポンジ、
泡立てただけのクリームに苺をサンドしただけのケーキが一番の看板商品なのか理解ができないという方も多いそうです
ショートケーキとは、日本人にとってケーキの中で最も「禅」的なケーキなのだと思います
余計なものを削ぎ落し、素材の美味しさと組み合わせと技術だけで創造する究極のお菓子です
ショートケーキの研究に永久に終わりは無いというパティシエさんは多いと聞きますが
その店のショートケーキを食べれば、どれくらいの原材料を使っていて、
どれくらいの美味しさのお店なのかは判断できるといえるほど重要なお菓子だと思います

日本独自の精神性から生み出されたシンプルで最も洗練された
美しいケーキそれがいちごのショートケーキなのです

【ナチュラルスイーツが地味で美味しくないといわれる最大の理由】

マクロビオティックスイーツやナチュラルスイーツなど身体に優しいお菓子を
地味で美味しくないと思われる方がとても多いことはわかっていました

その理由は、植物性の原材料でお菓子をつくるときに最も難しいお菓子のひとつが
日本人にとってのケーキの象徴でもあるショートケーキだからです

お菓子は基本的に小麦粉、砂糖などの「粉」と牛乳、生クリームなどの「液体」という
カタチのないものを組合わせてカタチのあるものを創造していくものです
洋菓子であろうとナチュラルスイーツであろうと、その条件は一緒のはず
では何故、ナチュラルスイーツだと難しいのか

その答えが「卵」と「生クリーム」という2つの原材料です
「卵は卵白を泡立てればメレンゲになり、生クリームは泡立てればホイップクリームになる」
カタチの無いものがカタチあるものに変化するのです
洋菓子の多くもカタチを創造するのに生クリームと卵がかかすことはできません

ショートケーキが
卵ベースのシンプルなスポンジに泡立てただけの純白の生クリームに苺を
挟んだだけのシンプルなケーキだからこそ

卵と生クリームなしでつくろうとすると大きな問題がでてきます
たくさんの方が挑戦してきたのです。
なんとか美味しいショートケーキをつくろうとして。

スポンジはベーキングパウダーで強引にふくらませた、ふんわりしていない重たい生地、
クリームは生クリームの変わりに豆腐に甘味を足してフードプロセッサーでクリームを
つくってみたりした豆腐風味のクリーム
しかも、白砂糖も使わないので、メープルシロップなど甘味料は茶色。
重たい生地、豆腐味のクリーム、しかも見た目はベージュ色・・・。

「豆腐クリームのショートケーキ(ベージュ色)」

残念ながら、食べる前から多くの人にとってもはや頭の中で思い描くショートケーキではなかったのです

植物性の原材料だけで、美味しいショートケーキができない限り
ナチュラルスイーツに未来はない
それだけはわかっていました。

でもはたして、植物性で芸術的なお菓子をつくったりすることが可能なのか?
そんな疑問をもちながらも調べていくと

世界でたった1つの国だけが、完全植物性で芸術と呼ばれる域にまで独自のお菓子を創造していました
そう、この国が世界でも独自に生み出してきた「和菓子」です
和菓子とは本来、完全植物性の世界でもっとも美しく身体にも優しい洗練されたお菓子。
あるひとつの自問が発想を変えてくれました
卵も生クリームもなかった日本では独自にお菓子が進化した

「もしこの世界から卵と生クリームが突然なくなったとしたら、
 人はいったいどんなお菓子を創造していくだろう?」

和菓子でもない洋菓子でもない東洋と西洋が融合した新しいお菓子
私たちの果たすべき仕事、そして役割がより具体的にヴィジョンになった瞬間でした
最も難易度の高いショートケーキが美味しくなれば美味しくなる程、
お菓子の基本技術が進化してそれ以外のすべての
グレイスフルスイーツは美味しく高度な製菓となっていけるはず
2009年夏、そうして、僕らは、世界の誰もつくったことのないショートケーキの開発に乗り出しました。
毎年、ヴァージョンアップを重ねて日々進化の途中ですが
いちごのショートケーキを、植物性のお菓子としてイノベーションさせたとき
世界はきっと今よりもっと素敵になると信じています

お菓子の街 自由が丘で私たちのグレイスフルスイーツが
世界に貢献するためのお約束、それは「自由」です


美しくて美味しくてしかも身体にもヘルシー
しかもエコで地球にも人にも優しいグレイスフルスイーツを創造することで
アレルギーがあってもケーキを一緒に自由に選択できる空間をつくり
甘いものへの罪悪感からお菓子も人々を自由にすることで
お菓子で世界を救えるという未来の可能性をこの世界にもたらします

~フリーダム~

いちごのショートケーキに未来への夢と情熱の全てを込めて



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