高校の友達の結婚式へ① | 野坂ひかり official blog “Sing with Piano”

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ピアノ弾き語り“切実系”シンガーソングライター

《長いので①②と続きます》




最近めっきりブログを書かなくなっていたのですが(ワンマンライブ前なので追い詰められてる)、
残しておきたい、大事なことはいくつかあって、それを少しずつ綴っていきたいと思います。

ワンマンライブのちょうど一週間前、高校時代の同級生の友達(と言うか、もう友達の域を越えているような女の子)、の結婚式に行って来ました。



場所はお洒落な街、お台場の結婚式場。

教会はとても綺麗で、讃美歌も一緒に歌った。


私は彼女とは、高校生の時に図書委員として出会って、
高校を卒業してからも一緒にルームシェアで暮らしたり、
その後全然連絡が取れなかった時期もあり、
ついこの間式の一ヶ月前と言う時に、彼女が入籍していたこと、もうすぐ結婚式を挙げること、を急に聞かされて、
たまたまその日がお休みだったので、急遽参列し、
そして歌を歌わせてもらえることにもなりました。

恐らく私の人生に影響をかなり及ぼした人物だと思います。
私に邦楽ROCKを教えてくれたのも、そのあと曲を書いて歌うシンガーソングライターとして活動したいと思った、きっかけのインタビューを読んだのも、諸々色々ありすぎて、“友達”だとも言い難い、彼女と過ごしてきた時間です。

「普通の女の子」と言うものに物凄くコンプレックスを抱いていて、泣いたって嘆いたって努力したって逆立ちしてもなれない私とは対照的に、彼女はありのままの「普通の女の子」を体現している人です。


ついこないだも、何度か対バンさせていただいていた、知り合いの女性シンガーソングライターの方が結婚を発表し、と言うことは音楽をやりながらも、一緒に暮らしその人との関係性や恋愛も育んでいらしてきたのか…と衝撃を受けましたが、
それを上手く言葉に出来なかった私は、仕事終わり吉祥寺の街で、彼女に電話を掛けました。

「どうしたの?」と聞く彼女に、
「どうして私は普通になれないんだろう」と吐露しました。


私は、今でこそ珍しくないかもしれないけれど母子家庭で、結構両親が揉めてしまい家庭裁判所までいって、家族の家庭内暴力や兄弟の不登校を乗り越えて、頑張って家族が壊れないように皆で努力して生きてきたような所があって、今でも「(住んでいるのは)実家です」と言うと「実家なのに何でそんなに働いてるんですか?音楽に専念したりとかしないんですか?」と笑って言われると、もう慣れたけど笑って「ちょっと事情があって…」と答えたりする度に、「まあそう言うものだよな」と言うことを感じているんだと思います。

経済的な理由もあって専門にも大学にも行かず、18歳で働き出して、独学でずっと音楽をやってきました。
その間、すごく売れた人、追い抜いていった知人、Mステで彼らが歌っている時に、日々の生活のためのお菓子を笑顔で売っている時、帰りの電車でまるで脱け殻のように過ごしていた時期もありました。(もう慣れたけど)

20歳の時に夜逃げのように友達に車で荷物を運んでもらって、半ば無理やり一人暮らしをした時も、一人暮らしからルームシェアになって、ごはんが食べられなくなって実家に戻った時も、頑張って家族を取り戻すように、本屋さんでのアルバイトからリハビリのように働きだした時も、
アルバイトでにっちもさっちもいかなくなって、生活を安定させるために「音楽がやりたいはずなのに、どうして音楽が出来ないんだろう」と泣きながら派遣社員で働くことを決めた時も、ずっとそうですが、

私は人が当たり前に出来る《ふつうのこと》を、《物凄く時間がかかって、努力してやっと出来るようになる》と言う、
ある意味人間として不能な人間なんだと思っています。
『神様が作った失敗作、不良品』のような人間だと自分では思って生きてきました。

何年もかけて普通に働けるようになっても、10年かけてやっとCDアルバムを作っても、10年かけて人を好きになっても、『どうしてもっとやらないんだ』と周りから言われてしまう、そして、普通の人はもっと当たり前に普通に、私が出来ないことをやって結婚したり、売れたり『結果を出している』んです。

10年かけて人を好きになってもちゃんとした恋愛も結婚も出来ない、仕事との両立が出来ず一番やりたいことのはずの音楽も上手くいかない、出逢いに恵まれたとしても人が怖くてコミュニケーションが取れない、チャンスを生かせない私は、「どうして私は、普通に出来ないんだろう」と彼女に泣きながら話しました。

それを聞いて彼女は、
「ひかはいつも《普通になれない》って言って泣いてるよね、ずっと見てきたよ、
だけど、普通の人なら諦めて投げ出しちゃう所を、
他の人より時間はかかっても、投げ出さずに諦めずに、仕事も出来るようになって、CDも作って、ライブも続けてて、偉いと思う、私だったら出来ない、すごいと思うよ」
と言ってくれて、その言葉で少し、楽になれた気がしました。

《泣きながら時間がかかって書いたので、高校の友達の結婚式へ②に続きます》


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【あと3日◎次回ワンマンライブ】

9/3(土)@高円寺U-ha
野坂ひかりBirthday oneman live
『EUPHORIA(ユーフォリア)vol.3』

開場18:00/開演19:00
前売¥2900/当日¥3300(+1Drink)

出演:野坂ひかり(pf,vo)

support member/
gt:児玉陵
per:菅野可奈子
vn:乙坂ひかる

カルテット編成ライブ

2ヶ月振りにピアノと歌う、
バースデーワンマンライブイベント*

深海から光の中へ、
久しぶりに皆さまにお会いできること、
私の音楽に会えること、
とても楽しみに、ぜひお待ちしてます!^^

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メールフォームから1分でご予約いただけます
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