こちらで、住野よるさんの作品は2作品めになります。

 

題名の「また、同じ夢を見ていた」とは何を語るのでしょうか…?

 

 

私の憶測では、主人公が最悪な出来事が起こる夢を繰り返しみていて、その出来事が起こらないように奮闘するお話かと思っていましたが、どうやら違うようでした…。

 

 

 

 

 

 

 

 

主人公は小学生の女の子。

お供にしっぽの短い彼女(猫)を連れています。

少女は学校に友達がおらず両親も仕事熱心なため、寂しい思いをしていました。

 

 

そんな少女がしっぽの短い彼女と一緒に毎日通っている、木のお家に住んでいるおばあちゃんと、クリーム色の美味しそうな建物に住んでいるお姉さん、あとから出てくる高校生の南さんと”幸せ”について考えるお話です。

 

 

 誰しもが考えるテーマであり、答えの見つからない問題です。

 

数学みたいに決まった方程式に型をはめれば答えが導き出せる訳もなく、誰かに聞いたところで、その答は自分ではなく、その人の答えであり、正解なんてないのです。

 

 

少女はみんなの”幸せ”を聞き、自分の答えへのヒントにしていくのです。

 

漠然と”幸せ”について考えている間に不思議なことや事件が起きますが、少女は乗り越え強く優しい子へと成長していきます。

 

 

口癖である「人生とは」の例え方が可愛らしくて、個人的に読みどころの一つだと思います。

ちにみに私がすきなのは「人生とは、お弁当箱みたいなもの」です。

みなさんも自分のすきな例えを見つけてみてください!笑

 

 

少女の幸せとは何か…

また、自分の幸せとは何かを考えることのできる、心がホウっと優しくなるお話でした。

 

 

 

 

 

 

 

素敵な作品をありがとうございました。

また、同じ夢を見ていた / 住野よる

 

しの つばさ