有川浩さんの作品は、こちらが初めてです。

今回、手にとることができたのはお勧めしていただいたからなんです。

 

 

 

 

 

 

 

7行だけの出だしから、設定から短編を2編、読むことができます。

 

スターシステム…

同じ登場人物が違う物語に登場することなんですが、今回は少し違うかもしれません。笑

 

同じ設定ではあっても、こんなに物語が違ってくるなんて…!!

と読み応えのある小説だと思いました。

 

 

主人公は特別な力を持っていて、人の想いや記憶を触れたものから読み取ることができるんです。

後半は一気読みしてしまうぐらいスラスラと読め、こちらの彼の苦悩も彼女の苦しみも、あちらではまた変わって見ることができます。

 

 

後半の方で出てくる、「大人は立派なであるべきだっていうのは、子どもの幻想だ」から続く言葉に、とても心を打たれました。

 

人は勝手に期待して、傷ついて、その間は相手が傷ついているのかとか何を考えているのかだとかを気にしない事が多い気がします。

 

 

それって、とても我儘で傲慢。

 

 

そんな事を、少し考えちゃう小説でした。

 

 

 

 

 

 

 

素敵な作品をありがとうございます。

しの つばさ