本屋さんでいつも目にとまっていたけれど、文庫本がでるまで我慢しようと思い今まで手にとることのなかった本書を読むことになったキッカケは同じ読書好きの方からオススメされ貸していただいたからなんです。

 

 

 

 

 

地下へつながる階段を下りると、こじんまりとした店内は夏に冷房を効かさずとも涼しく、何故だか時間の合っていない時計が複数台カチコチと音を刻んでいた…。

 

そんな店内にカランコロン、とベルの音が鳴る。

 

少ししてから店員である無愛想な女の子が「いらっしゃいませ」と声をかけてくれ、店内を見回すと旅行雑誌を見ている男とそんな男を見ながら微笑んでいる女、白いワンピースを着て小説を読んでいる女を食入るように見ている女、カウンターには頭にカーラーを巻いた派手な格好をした女が座っていた。

 

物語はこの喫茶店で動き出します。

 

 

この喫茶店には不思議な都市伝説が存在します。

それは過去に戻ることができること…。

しかし過去に戻るには幾つかのルールが存在します、そのルールーは厳しいもので過去を変えたくて全国から集まった人のほとんどは、想いを叶える事を出来ずに帰っていきました。

 

その条件をクリアした人々が過去へ、または未来へ行きタイトルの通り、コーヒーが冷めないうちに現実へ帰ってこなければなりません。

もしも、コーヒーが冷めている事に気づかず、現実に戻れなければその人は亡くなってしまうそうです。

 

お客さんの中に、もしかしたら居るかもしれませんね…。



すこし、ラノベっぽい雰囲気があったので全内的な内容量として、私には物足りない印象でした読みやすく、本書に出てくるキャラクター達は皆、優しく可愛らしい人たちばかりで読んでいて心苦しくなるシーンでも、優しく溶かされていく様でした。









ゆっくりとした時間のなかでコーヒーの香りに包まれながら読まれる事をおすすめします。

個人的にですがね 笑

























素敵な作品をありがとうございます。

コーヒーが冷めないうちに/ 川口俊和



しの つばさ