七月隆文さんの作品は現実にないお話、ある訳のないお話なのですが、どこかであって欲しいと願える可愛いお話だなと、読んでいて思います。



主人公は小さい頃に初恋だった幼馴染を事故で亡くし、悲しみながらも自分の人生を生きてきました。
それがある日突然、青年には見えるようになりました。幽霊が。

初めてあった幽霊は、青年の初恋の女の子。
不思議なことに小さい頃に亡くなった姿ではなく、自分と同じように成長した姿で見えるのです。

ここまで読んでいて、初恋の女の子が成仏出来るように青年が奮闘するお話かと思っていたのですが以外にも女の子は成仏しました。
女の子や、その家族にとってはとてもいい事なのですが少し残念でした…。幽霊の女の子をまた好きになっちゃダメだ!なんて葛藤する青年の姿や両想いなのか片想いなのか…そんなドキドキする様なシーンを見れるかと思ってたので。


1話完結型で短編集の様に読めるので飽きることなく読みやすいと思います。
各話で幽霊の女の子の願いを叶えて成仏へ導いていく青年なので(女の子との関わりが多い)ライトノベルの様な感覚で読めますし、かるい読み物としては分かりやすいし出てくる女の子が可愛らしいので小説が苦手な方にもオススメできる作品だと思いました!







素敵な作成をありがとうございます。
しの つばさ