さよなら5月
あなたは私から春を攫っていった
暖かな陽射しもやわらかな光と影

春にほだされ
過ちをずっと許せないままいる私たち
苦しみも憎しみもただの嫉妬だった
そう気づいた頃には桜が雨のように散っていた












p:野中うみ

しの  つばさ