白人なのに中国人に扮した世界的に有名なマジシャンの彼と霊的なものを見ることができる占い師の彼女。
はじめ、2人はお互いに対立しあう立場にあります。
なぜなら彼は友人の依頼で彼女がペテン師だ!と暴きに行くからなのですが、彼女は彼と出会い頭に彼の職業を聞かれ、ぼんやりと答えます。
彼は彼女に素性を話していなかったので、近しい答えを言われドキリとした表情をしていました!笑

ですが、彼は彼女のペテンを暴きにきたのです!
このくらいで「彼女はペテン師などではなく本物だ!」などとは言えません。交霊会などを通じて、友人と一緒に彼女等を観察しトリックは探すのですが、なかなか見つかりません。

そうこうしながら、皮肉屋の彼は彼女と対話をって続けていくのですが彼の叔母のところへ寄った帰りに車が故障してしまい激しい雨が降り出します…。
近くに天文台があり、そこで雨が止むまでびしょ濡れになった2人は休むことになるのですが、彼女が「寒いから暖めて」と彼にピッタリと肌を寄せた時にお互いにぎこちない空気がながれ、私はそこでドキドキしながら見てました。
彼の皮肉に対してイラつきながらも応戦していた彼女と、君は馬鹿げてる!と見下すように話していた彼らが、こんなに距離を縮めれることに、このシーンでお互いに惹かれあっていたことが明白だったからです。



この後、2人がどうなっていくのかはみなさんの目で確かめてください。


映像を見ていて思ったことは、光のコントラストを綺麗にとらえた映画だと思いました。
陽射しのはいり方、そこに伴う影の映し方や花の色、どこまでも映画の雰囲気を現代から離し、まるで絵を見ているようで、音楽センスも今の流行りの歌手などではなく時代にあった音楽でしょうか?ジャズのような音楽を流していて、どこまでも心をときめかせてくれる素敵な演出ばかりでした。

この映画を見ると、彼女の魅力的な目の虜にあなたもなると思います。



しの  つばさ