「お疲れさまです!帰りました…」
普段の家事代行の仕事に加えて
今日は清掃代行も入っていたので
持ち出した用具を返しに
仕事終わりに事務所に寄った
「雅音くんお疲れさま…
風間さんのトコは3回目だっけ?
どう?パートナーになれそう?」
「まだそんな話は…
それに風間さん、スゴくいい人なんですけど
パートナーとなると、ちょっと… 」
「ピンと来ない?」
「まぁ…そんな感じです…」
「雅音くんには家があるしね…
焦る必要もないんだから
納得するパートナーを探せばいいよ… 」
人に寄り添い生きてきた犬族に
一般居住区での居住権は無い
犬族はコロニーと呼ばれる
集落での生活が義務付けられていて
パートナーを得た者だけが
人の住む自由居住区での生活が許される
人は主人、犬は従者として
奴隷のように扱われていた時代には
犬族がパートナーを選ぶ権利も無かったが
法律の改正により犬族にも
パートナーを選ぶ権利が与えられ
人との婚姻も認められるようになった
また、人と犬族の間に生まれた子は
自由居住区での生活を許されるが
犬族の血を濃く受け継いだ子の場合
パートナーが見つからなければ
親の死後はコロニーに入らなければならない
すべては人より勝る能力を持つ
犬族の反乱を危惧した政府が
監視下に置く為の措置だ…
「父がね…早くパートナーを探せって
うるさいんですよ
ちょっと入院が長引いてるだけなのに
気が弱くなって…
まぁ、でも俺にパートナーが出来て
それで父が安心するなら… ね… 」
「そっか…雅音くんは本当に
お父さん思いだよね…」
「店長、違います…
コイツはね、単にファザコンなんですよ!
ファ・ザ・コ・ン!」
突然、話に割り込んで来たのは
職場仲間でもあり、幼なじみでもある
俺と同じ、人を親に持つハーフの犬族…
「あ、和くんお帰り!」
「カズ…ファザコンってなんだよ!」
「だって、そうでしょ?
まぁくんの理想のパートナーって
どんな人でしたっけ?」
「………父さん」
「ほら、ファザコンじゃん…」
母は幼い頃に亡くなって
父が男手ひとつで俺を育ててくれた
真面目な性格の父は、時には厳しいけれど
いつも優しく見守ってくれる…
親として、人としても尊敬が出来る人
そんな人が、いつも傍にいるんだから
パートナーに対する基準が高くなるのも
無理ないよね…
「あっ!そういや、この前ね…
父さんと似ている人に会った!
顔は何処と無くだけど
雰囲気がね、そっくりだった… 」
雨の日に
雷に怯えていた俺を
優しく包み込んでくれた人…
突然、抱きしめられて
驚きもしたし、恥ずかしかったけれど
嫌ではなかった
それどころか
寧ろ安心して…
暖かい腕の中で心臓の音だけが
心地よく響き
いつの間にか雷の音も
気にならなくなっていた
「大丈夫…俺が守るから…」
そう言われた瞬間に
脳裏に『誰か』が浮かんだ
それが誰なのかは分からないけど
いつも一緒にいた
二人でひとつなんだと
思える存在がいた…ような…
思い出そうとすると
胸が苦しくなって、頭が痛くなる
思い出すな…と頭の片隅で
何かが警報を鳴らしている…
──何で?
初めて会った彼の匂いを
懐かしく感じたのは何故だろう
走り去る彼の背中を見て
涙が溢れたのは何故だろう…
もう一度会えたら
分かるかな
もう一度会えたなら…
「あ、雅音くん!ご指名が入ったよ!
今度の土曜日に片付けの依頼ね…
スケジュールは大丈夫…だよね?
新規の客だけど、宜しくね! 」
俺にはパートナーに至らない
数名の顧客がついているけど
新規の指名は久し振り…
店長から受け取った
依頼主のデータを見てみると
自分と同年代の男性で
大手商社に勤務
名前は…
「松本…奏翔… 」
──カナト
何故だろう
心が痛んだ…
✿。.゚+:✿。.゚+:✿。.゚+:✿。.゚+:✿。.゚+:✿。.゚
こんにちば
本日は野球大会の
決勝戦でしたが ←どんだけ大会があるんだよ
前日の雨で予定していた
グラウンドが使えず
右往左往しておりました(笑)
だけど会場が変わったので
アナウンスが無くなったし~♡
↑最近アナウンス担当みたいになってる
ラッキーо(ж>▽<)y ☆
結局、相手チームの学校での
試合になりましたが
↑相手チームの応援に続々と駆けつける人々
↑完全アウェイ
優勝しました(๑و•̀ω•́)و✧
↑息子の学年の試合じゃないけど
これでブロック大会への
切符を手に入れましたので
再び県大会を目指して
練習量が増えそうです(;一_一)
↑これ以上は勘弁してやって〜
さて、話は変わりまして…
先日のVSでも
ハエちゃん事件がカットされないで
良かったですよね♡
それについても
書きたいのですが
レポをする時間が
なかなか取れないので
先にラブドを…
とうとうニノさんにも
犬耳をつけてしまいました(´>∀<`)ゝ
どちらがいいか悩みましたが
お智達が垂れ耳の方が
可愛いと言うので♡
垂れ耳ってより
半立ち耳ですが(笑)
今まで決めていなかった
犬族の設定についても
少し考えてみましたσ(^_^;)
まぁいろいろ
無理矢理って感じもしますが
このお話はフィクションです
ありえないコトがいっぱいの
ファンタジー話ですので
適度にツッコミながら
お楽しみ下さい( ´ ▽ ` )ノ
↑どこかで見た注意書きだな(笑)