先日友人と映画「ラーゲリより愛を込めて」を鑑賞してきました。
日曜のお昼、若い方からシニア層の方まで館内は、空席がところどころしかありませんでした。
いよいよ映画が始まりました。
ああ、このシーン、聞いたことがある体験談だ。
と思いながらハッとする場面もたくさんありました。
ネタばれしない程度に私の感想を少しだけ書きます。
事実と違う脚色が少し気になりました。
10年以上戦争から帰ってこない夫を、必ず生きていると信じ
待ち続けることができるのは今の時代から考えると、凄い。
戦争が終わって何年も経ってから届いた手紙。
そしてまた返事書いて夫に届くのに数か月かかる。
”待つ”ことが非日常的と感じ、いまはメールという数秒もかからずに、
メッセージを相手に送信できる文明の利器がある。
長い月日家族とお父さんの帰りを待ち続ける生活。
10年も待つ続ける姿に現代と重ね合わせ、私は大切な何か見失っている
と深く思いました。
クロが出てくるシーンは微笑ましく、抑留者が過酷なノルマ達成に追われ
こころに余裕もない中で、仲間との安らぐひと時をもたらしクロの存在は大きい。
今回映画を観て嬉しかったのは、字幕に何度も
「シベリア」「ダモイ」という単語が何度も繰り返し出てきたこと。
聞きなれた単語となり、若い方々に印象に残って欲しいです。
そうなって頂きたいと思いました。
感想が賛否両論ありますが、観に行って良かったと強く思いました。
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シベリア抑留体験を語る会札幌会長
建部 奈津子