懐かしい声ですね。

 

声の大きさも強さも、変わっていません。

 

12月20日(水)夜、数日前からツルツル道路で歩くのが「おっかない、おっかない」

とみな口にする札幌市内。雪が積もる前の凍結路面に悪戦苦闘しながら私も学校へ向かいました。

 

先に着いていた神馬先生は控室で椅子に座り

 

「やあ~建部さん、久しぶりだね~~。元気だったかい?」と声をかけてくれました。

 

この日は、札幌市の南高定時制の生徒さんへ、シベリア抑留を伝える出前授業。


 

校長先生も教頭先生も、とても暖かく迎えてくれました。

そして忙しい中、企画してくれた担当の先生はスライドもつくり

前日には理解を深めるために事前学習にも取り組まれました。

映画「ラーゲリより愛を込めて」を観た生徒さんも多く、関心が強いとのこと。

 

 

神馬さんは96歳。この日をずっと待っていました。

 

「僕は皆さんと同じ年齢の時に、戦争へ行ってシベリアへ連れて行かれた。」

 

限られた短い時間ではあったけれども、生徒さんのこころには

間違いなく強いインパクトがあったと私は確信しています。

 

「皆さん、緊張しないで聴いてくださいね。そうでないと僕も緊張してしまうから。」

 

戦争は絶対にしてはいけないと自身の体験を通して強く強く

 

言葉をかみしめてお話されました。

 

生徒さんから寄せ書き頂きました。

 

最後に、握手を求められたり、お礼も言われたり、大変有意義な時間でした。

 

 

 担当された先生には心から感謝いたします。

 

私は神馬さんをご自宅までゆっくり運転で送りました。

 

久しぶりに会うことができた神馬さん。

 

高校生へ語り継ぐことが出来、とても喜んでいました。

 

今後も同じように、出前授業を希望しています。

 

もし自分がいま同じ立場だったら、どうするか。

 

町内会や定例会等で「命の尊さと平和の大切さ」をシベリア抑留体験を通して

 

神馬さんと時間を過ごして頂きたいです。

 

大きな講演会は出来ませんが、小さなこじんまりとした集いには

 

対応できます。非営利活動です。皆様からのご連絡をお待ちしております。

 

メール moon7250918@gmail.com  たてべまで

 

 

シベリア抑留体験を語る会札幌

  会長 建部 奈津子