首を鍛えるのもオシャレ? | 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

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まだ町中でちょんまげを結い刀を携えたお侍さんがおり、時にチャンチャンバラバラを繰り広げていたり、花街という仕切られた場所で着飾った花魁の姉さま方が並び、道行くお客さんをキセル片手に「わっちと遊んでいかないかぇ?」なんて思わせぶりに声がけしていた時代…そんな時に使われていた枕を映した画像をたまたま目にしました(動画サイトにて偶然、でして。つい興味津々でクリックしちゃいましたよ)。現代で私たちが使用しているような「頭の形や寝姿の個性に合わせた『心地よさ突きつめた枕』」のイメージからはかけ離れた「え!?これで眠るの?」と思わずにはいられない形で、固そう、高そう、ポジション定まらなさそう…と余計な心配をしてしまうレベルに、思わず「時代劇で見たことあるー!」と言いたくなるような驚きを覚えました。当時(江戸時代あたりでしょうか)は男女とも髪型を一度ビシッと決めたらしばらくはほどかない&洗わないという風潮だったため、いかに髪型を崩さず眠るかを思案した結果、木製の土台に綿やソバガラを入れた筒型の袋を乗せた「箱枕」なるものに首を置いて眠るようになったのだとか。髪型に凝る=イキである、という流行が生んだ枕なのかもしれません。オシャレはガマン、の意識はかなり昔からあったのですね。
花街にいる花魁たちは、月に一度だけ「髪洗い日」をもうけ浴場で髪を洗っていたのだとか。さぞかしサッパリしたでしょうに…髪を毎日洗えない、なんて今の私には「わあああ!」と聞いただけでむず痒さがつのってきそうですが。