お隣さん | あしたもいっしょ

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生きてりゃ誰もが通る道「わたし編」

我が家のお隣は、地元病院の理事長先生のお宅である。
その病院は看取りをしているので、母は最後はそこでお世話になりたいと言っていた。

引っ越し最中、部屋がごった返している中、先生が車で帰宅した。
わたしは先生に母の現状を伝え、看取り看護のお願いをした。

先生は親分肌の人なので、口は悪いし、大威張りするけど、根は良い方。
すぐに自分の名刺に担当医師への指示をメモ書きしたものを持ってきてくれた。

「これを医者に渡しなさい。すぐに全ての情報をこちらに送るように言いなさい。

俺の名前を見ればすぐに対応してくれるはずだから。
ま、俺を知らないようだったら、そいつはモグリだ。」

金曜日に母が引っ越してくることを伝えると、

「今から病院に戻って院長とソーシャルワーカーに話しておくので、月曜日の朝、お母さんを連れて来なさい。」

「お母さんのことは、俺が責任を持って最期を看るから任せなさい。」

頼もしい言葉に泣きそうになった。



が、今は泣いている暇などない!1階の荷物を2階に上げなきゃ!!