本日、渾身のアルバム、「カタルシス」がリリースされました。
思っていた事や悩みを他人に見事に言い表してもらったり、
わだかまってる感情をさぐり当てて解きほぐすことなんかを、
「カタルシス」と言いますが、
僕は、2016年現代に、僕の音楽に辿り着いてくれた人に対して、大袈裟じゃなく命懸けで、
「SKY-HIに出会えて良かった」
と思ってもらわないと意味がないと思っているので、
人間が感じる全ての感情と、ちゃんと向き合おうと思っていますが。
僕自身が…2~3年前とかですか。心から信じてた人に裏切られた経験とかもあって(一応言っておくけれど同性です笑)、
「死にたい」とか感じることもあったんだけど、
子供の頃、「死にたい」とか言うと怒られたりするじゃないですか。
「あんた!生きたくても生きられない人もいるのに!」
みたいな。
でもさ、
どんなに世界的に見たら恵まれてる様に見える状況でも、
そこにいる人間の気持ちは、その人にしかわからないわけで。
その人が感じてるつらさを、第三者が勝手に他の人と比べてどうこう言う資格は、無いと思うのですね。
だから、アルバムは、「死にたいなんて言うなよ」とか、「いぇー生きてたらハッピーだぜ」とかじゃなくて、
「死にたい」を、「生きてて良かった」
に、変える力のある物にしたい、絶対にそうしよう、とアルバム制作前に思いました。
だからこそ、出来た曲をたた並べただけのくせに「アルバムです!」「集大成!」みたいな物には絶対にしたくなくて。
日本一のアルバム、世界でも有数のアルバムを作ろう、と心に決めて制作して、
結論から言うと、それが出来ました。
アルバムタイトルの「カタルシス」は、冒頭で話したような意味の他に、生きる死ぬの話が多くなるので、「死す」を「語る」というのとダブルミーニングですね。
あとはね、ただ重たい物にはしたくなかったですね。
どんなメッセージが込められてても、聴いてて楽しくなかったら意味無いでしょう、音楽なんだから。
例えば、ディズニー映画って、どんなメッセージを持ってても、内容ですごいエンターテインするじゃないですか?
楽しく煌びやかで始まって最後はこの映画を通して伝えたいメッセージとかをポンと落として。
伏線をちゃんと張って、すごい凝って作ってるなと思います。
「カタルシス」も、そういうアルバムになったと思います。
普通に楽しいなぁ、と思って聴いていたら、最後にメッセージがズドンと来るみたいな、映画のような感じになってます。
映画よりも素晴らしいもの作らないと、と思っていたので。
映画なんて一回見るのが1500円でしょ?
こっちはアルバムで3000円も頂くわけだから。
俺のアルバム買って本当によかった!
と思ってもらわないと、音楽やってる意味がない、資格がないと思って作ったので…
アルバムの初めの方に出てきた登場人物がまた後ろの方で出てきたりだとか、
聴きこめば聴き込むほど楽しいし、何より俺の作っている曲は全て良いから、さらっと聴いてても楽しめます。
最近は、アルバムをシャッフルで聴いたり、プレイリスト聴きしたりする人も多いと思うので、それにも対応できなきゃなとは思ったんですが、
ちゃんとしっかりと上から順番に聴いたときには、
ラストの曲「フリージア~Epilogue~」に辿り着いた時に、生きてて嫌だなとか辛いな、「死にたいな」って思う気持ちを、「生きててよかった」と一瞬で変えれる一言がそこに込められています。
俺は完成した後、部屋で普通にチェックのつもりで聴いてたんだけど、最後まで到達した時、自分の言葉で泣いてしまったよ。
すごい良いアルバム、最高のアルバムが出来たから、
騙されたと思って一回聴いてみてほしいです。
関係各位や取材してくれた人からの評判もとても良いのですが、
そういう人達に話した、このアルバムに仕込まれたトリック、
明日のニコ生で、ガイドだけでも話してしまおうかな、と思っています。
ゲストに古市憲寿くんに来てもらって、倫理観や常識ってなんだ、生死観、とかも含めて、
凄い放送に、なる、予定です。
では、
君が生きているその意味も価値も、この音楽で証明しよう。
追記
新しいMVが公開されました。
iTunes現在総合6位!
オリコンランキングもしっかり狙いにいきます。
amazonは、在庫切れ…すぐ入荷してくれるようお願いしました。
前も言ったけど、
中身に絶対の自信があるから、こんな時代でもチャートと真剣勝負したいのだ。そこから逃げたくないのだ。