以前、このような記事を書いたことがあるのだが、

ヴァイオレット・エヴァーガーデンとキリスト者の共通点

 

今回はアニメ「わたしの幸せな結婚」を見て

同じような感動があったので記事にしたいと思う。

 

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「わたしの幸せな結婚」妻とキリストの花嫁の共通点

  これは、少女があいされて幸せになるまでの物語

舞台となるのは、日本古来の美意識と西洋文明の流行が織りなす

ロマンの香り高い明治大正を思わせる架空の時代。

義母たちから虐げられて育った少女・美世が、孤高のエリート軍人・清霞と出会い、

ぎこちないながらも、互いを信じ、慈しみ合いながら、生きることのよろこびを知っていく

――政略結婚から始まる和風シンデレラ・ストーリーだ。

 

原作は見ていないし、アニメも途中までしか見ていないのだが、

紹介文を見る限り、キリスト者の良い模範となる作品だと判断した。

 

 

以前「大正オトメ御伽話」というアニメを見て好きだったのだが、

明治・大正時代は現代と違い、人々の意識は堕落しておらず崇高で(色々な人はいるが...)

ガスや電気がなくても自然と調和して生活しており、良き時代だったのだなと感じた。

 

今回の「わたしの幸せな結婚」を見ても同様の感情を抱いた。

明治・大正時代、政略結婚という非人道的のように感じる時代風習がありつつも

「妻たるもの、夫に従順に仕えるものである」という姿勢は感動すると同時に

キリスト者が見習うべき姿勢であると感じた。

 

妻たる者よ。主に仕えるように自分の夫に仕えなさい。 

キリストが教会のかしらであって、

自らは、からだなる教会の救主であられるように、夫は妻のかしらである。 

そして教会がキリストに仕えるように、妻もすべてのことにおいて、夫に仕えるべきである。 

夫たる者よ。キリストが教会を愛してそのためにご自身をささげられたように、妻を愛しなさい。 エペソ人への手紙 5:22-25 

 

妻が夫に従い、夫は妻を愛する。

それはキリスト者が神に従い、神がキリスト者を愛することと同じである。

妻たる者よ、夫に仕えなさい。それが、主にある者にふさわしいことである。

夫たる者よ、妻を愛しなさい。つらくあたってはいけない。  コロサイ人への手紙 3:18-19

 

キリスト者の助け主、聖霊とはいつもそばにいて励ましてくれる存在である。

聖霊は教会でもあまり語られておらず、理解されていない存在である。

この作品において使用人の「ゆり江」がその存在をイメージしやすいと思った。

ゆり江は個人的に大好きなキャラクターである。年老いても乙女のように可愛く上品でとても好ましい。

しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってつかわされる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、またわたしが話しておいたことを、ことごとく思い起させるであろう。

ヨハネによる福音書 14:26

 

美世とキリストの花嫁の共通点

 

ここからは「わたしの幸せな結婚」のヒロイン美世と

我らキリストの花嫁との共通点を見ていこうと思う。

ネタバレも含むので要注意。アニメを見てから読むのがおすすめである。

 

名家に生まれつつも虐げられて育つ美世

この世の人間は全て神の被造物であり、本来は神の子供であるが、
アダムとイブが神を裏切って以来、実は悪魔の支配下にある。

参照「悪魔サタンに騙され奪われた土地を買い戻す神

そんな人間は本来、神の子であり、天に国籍を持つ王族であるはずだが

悪魔の支配下に移ってしまったゆえ、悪魔に虐げられて生きている。

 

キリスト者は悪魔の支配から神の支配下に移り、天に国籍がある者であるが、

携挙の日に神のお迎えが来るまで、今はまだ悪魔の支配下にあるこの世界に属している。

 

悪魔は終わりの日つまり自分達が裁かれる日が近いのを知っており
キリスト者をも神から引き離そうと躍起になっている。
悪魔の支配下にある人間より、キリスト者の方が実は悪魔の攻撃が激しいのである。
 
「名家に生まれつつも虐げられて育つ美世」は
「天に国籍のある王族でありつつも迫害を受けるキリスト者」に似ていると思った。

 

冷酷と噂の軍人「清霞」の元へ嫁入りを命じられる美世

清霞というのはヒロインの婚約相手の名前である。
噂では数多くの婚約者候補が数日も経たずに逃げ出すというほどだった。
しかし、実際は厳しくも優しい心の持ち主である。
 
これはよくある神に対する誤解と共通すると思った。
特に旧約聖書で神は多くの人を不信仰のゆえに56している。
新約聖書では人々が「キリストを信じるだけで救われる」ように新しい契約を立てたが、
そのような誰にでもできる約束ですら人々は疑い、
「信じる人しか救わないのか」と神は冷酷だと悪評を立てる。
 
神は正しく、厳しくも、愛である。そこが理解されない。
よくスピ系が好む「何でも許すこと」が愛ではない。
正義と秩序もまた必要な愛の一部である。
 
「冷酷と噂の軍人「清霞」の元へ嫁入りを命じられる美世」は
「この世では冷酷と誤解されている神の子の花嫁となるキリスト者」に似ていると思った。
 

 

第6話 決意と雷鳴」は素晴らしかった

(愚かすぎて自分達の家を全焼させたおっさんたちには笑ってしまったが、美世と清霞が良かった。)

 

継母と義妹に虐げられ、かつてよく閉じ込められていた蔵の中。

彼女らの企みによって、また美世はまた同じ場所で虐げられる。

最初は冷酷と悪名高い男の元へ嫁入りをさせることで優越感を抱いていた義妹、

今度は幸せそうな生活をしていることを妬み縁談を断ることを脅迫。

 

今までは何を言われても諦め、「申し訳ありません」と卑屈に生きていた美世。

しかしこの時ばかりは諦めなかった。清霞のことだけは手放したくはなかった。

耐え難い拷問の中でもはっきりと自分の決意を口にする美世。

 

それを聞き、激しくなる義母と義妹の暴力。

負けずに過去の自分とは決別し、新たな道への決意を語る美世。

その姿は迫害の中、命が尽きようとも信じることをやめないキリスト者と似ていた。
 
「(本当に来てくれた...)」
清霞を信じて助けを待ち続けた美世。
「(旦那様...私...諦めませんでしたよ....)」
 
このセリフは何度聞いても震える。
迫害の中、諦めずに神を待ち続ける我らキリスト者は
美世のような忍耐力が必要だと思った。
 
清霞が来ても悪びれることのない義妹。
自分が正しいと信じきっている彼女に清霞が言ったセリフ。
「私がお前のような傲慢な女を選ぶことなど、天地がひっくり返ってもありえん。」
 
このセリフは大患難時代にキリスト者を大迫害して裁かれる大バビロンと重なった。
それから、七つの鉢を持つ七人の御使のひとりがきて、わたしに語って言った、
「さあ、きなさい。多くの水の上にすわっている大淫婦に対するさばきを、見せよう。 
その額には、一つの名がしるされていた。それは奥義であって、
「大いなるバビロン、淫婦どもと地の憎むべきものらとの母」というのであった。 
わたしは、この女が聖徒の血とイエスの証人の血に酔いしれているのを見た。
この女を見た時、わたしは非常に驚きあやしんだ。 ヨハネの黙示録 17:1,5-6
 
炎の中、気絶した美世を持ち運ぶ清霞。
大患難時代は歴史上かつてないほどの大迫害が起きる。天変地異も起こる。
そんな中でも神は殺されたキリスト者を持ち運ぶ。そう思わされた。
 
小羊が第五の封印を解いた時、神の言のゆえに、また、そのあかしを立てたために、
殺された人々の霊魂が、祭壇の下にいるのを、わたしは見た。 彼らは大声で叫んで言った、
「聖なる、まことなる主よ。いつまであなたは、さばくことをなさらず、
また地に住む者に対して、わたしたちの血の報復をなさらないのですか」。 
すると、彼らのひとりびとりに白い衣が与えられ、それから、
「彼らと同じく殺されようとする僕仲間や兄弟たちの数が満ちるまで、
もうしばらくの間、休んでいるように」と言い渡された。  ヨハネの黙示録 6:9-11
 
このように恐ろしい大患難時代携挙の後にスタートする。
いつ起こるかわからない携挙
 
お会いすることのできるうちに、神を訪ね呼び求めよ。
いくら叫んでも答えられない夜(大患難時代)が来る。
「さあ、かわいている者はみな水にきたれ。金のない者もきたれ。来て買い求めて食べよ。
あなたがたは来て、金を出さずに、ただでぶどう酒と乳とを買い求めよ。
 なぜ、あなたがたは、かてにもならぬもののために金を費し、
飽きることもできぬもののために労するのか。わたしによく聞き従え。
そうすれば、良い物を食べることができ、最も豊かな食物で、自分を楽しませることができる。 
耳を傾け、わたしにきて聞け。そうすれば、あなたがたは生きることができる。
わたしは、あなたがたと、とこしえの契約を立てて、
ダビデに約束した変らない確かな恵みを与える。 見よ、わたしは彼を立てて、
もろもろの民への証人とし、また、もろもろの民の君とし、命令する者とした。 
見よ、あなたは知らない国民を招く、あなたを知らない国民はあなたのもとに走ってくる。
これはあなたの神、主、イスラエルの聖者のゆえであり、
主があなたに光栄を与えられたからである。 
あなたがたは主にお会いすることのできるうちに、
主を尋ねよ。近くおられるうちに呼び求めよ。
 悪しき者はその道を捨て、正しからぬ人は
その思いを捨てて、主に帰れ。そうすれば、
主は彼にあわれみを施される。
われわれの神に帰れ、主は豊かにゆるしを与えられる。 

 

 

清霞と美世の今後の関係性、物語の展開も楽しみであるし、

神のお迎えの携挙も楽しみである。