この動画は、YouTube動画「起立性調節障害と機能性医学」のなかで紹介した

患者さんのお母様からいただいた体験談です。

 

 

 

 

  起立性調節障害 体験記

 


現在高校生になる息子が頭痛や微熱、倦怠感などで朝起きられず、学校を休みがちになったのは小3の秋でした。

あちこちの病院を受診した結果、「朝起きられない病気」である起立性調節障害らしいということがわかってきました。

そのうちに症状はどんどん悪化していき、座っていても身体をしっかり保てないような状態になってしまいました。


結局、大きな病院の専門外来で重度の起立性調節障害との診断がついて、1ヶ月ほど入院しました。 

症状はかなり軽くはなりましたが、入院すれば治る、と期待していたものの現実は厳しく、それから実に6年人並みに学校へ通えない日々が始まりました。

 

小6時には、「行きたくても行けない」だったはずが「行きたくないから行けない」の不登校になってしまいました。

体調だけでなく、精神的にもかなり不安定でした。その時は自治体が運営する不登校の支援機関に通い、そこでの手厚いサポートにより息子は精神的に少しずつ元気を取り戻していきました。

中2になり、精神的には落ち着いてきたにもかかわらず、相変わらず頭痛、倦怠感などの不調に悩まされ、遅刻で月に数回登校できればいい方でした。

 

通っていた専門外来での治療では薬はあまり効かず、検査と、メンタル面や親の声かけ、生活習慣に関しての助言が主でした。 

重症だが大人になれば治るとのことでしたが、現在の通常の医療ではそれまでは病気との付き合い方を工夫するしかないようでした。そして、息子本人ももう通院したくないというようになりました。


生命に関わる病気ではなく後遺症が残るわけでもありませんが、貴重な10代をこのように過ごさなければならないこと、そして何より息子の将来を思うと不安で押しつぶされそうでした。

 

そんな中、起立性調節障害について書かれたブログで、小西統合医療内科の治療について知る機会がありました。

しかし、正直いって素人の私には「よく意味がわからない」ものでしたし、自由診療で気軽に試せるような料金でもなく、その時はそれきりになっていました。


その後、家族でお世話になっている整骨院の先生に、彼は遅延性アレルギーや副腎疲労があるのかもしれませんね、

そういう治療をする病院もあるみたいですよ、と言われて検索して出てきたのが、以前見たことのある小西統合医療内科のホームページでした。それが真剣に受診を考えるきっかけとなりました。

中2の夏、最初は渋っていた息子をなんとか説得し、診察していただくことができました。

今までメンタルの要素が強いと思っていた症状が、身体に原因があると言われたのは驚きでした。絶対に治るからね、と小西先生が穏やかにおっしゃって下さったのをよく覚えています。 

 

何種類かの検査をし、それに基づいてサプリでの治療が始まりました。 治療には時間がかかるとの先生のお言葉通り、すぐには効果が出るものではありませんでした。しかし、緩やかですが次第に手応えを感じました。

 

そんな中で、高校受験の時期を迎えました。依然としてほとんど登校できないものの、その頃には治療のおかげで受験勉強ができるまでに気力は回復しており、近くの高校の普通科に進学しました。本人の強い希望で通信制ではなく全日制の普通科にしましたが、予想に反し、高校入学を機に朝からちゃんと通えるようになっていました。

 

入学当初は時々欠席はしていましたが、体調は緩やかな上昇カーブをたどり、高2となった今ではすっかり元気になっています。 

 

現在は運動部のキャプテンを務め、男女問わず友達がたくさんいて高校生活を満喫しているようです。もともと引っ込み思案で神経質で真面目、ひ弱なイメージがある息子でしたが、以前より積極的で社交的になり人が変わったようです。 

 

学業面では、学校も通えず自宅学習すら全くしなかったブランクが2年あり本当に不安でした。でも、親が何も言わなくても今は将来のビジョンを描いて自分で志望大学と学部を決め、驚くほどの集中力で意欲的に勉強に取り組んでいます。

身体が元気になるとやる気も起こるのだとつくづく思います。

 

先の見えない暗く長いトンネルでしたが、小西統合医療内科に通い一皮むけたような今の息子を見ていて、家にこもりきりだった小中学校時代は本人にとって必要な時間だったのかもしれない、辛かった日々が糧になっているとすら思えてきます。本当に感謝しかありません。

 

長い文章になってしまいましたが、同じような症状を持つ皆さんにもっとこの治療のことを知っていただき、一人でも多くの方が救われることを願って止みません。