釈尊と弟子のセックス問答集 パーリ語聖典「律蔵」 | BLACK VELVETS

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釈尊と弟子のセックス問答集 パーリ語聖典「律蔵」が凄い。

当時の修行者のイメージがこれを読むと崩壊する。これじゃあ密教化するしか道はないじゃないだろうか。

理趣経なんてほとんど釈尊の戒律への反逆経典なんじゃないだろうか。

以下の話は釈尊が「全ての出家修行者は女人との交わりを持てばすべからく教団を追放とする。」と初めて戒律について宣言した後の話である。

「ある時、ひとりの修行僧が林のなかで食物で猿を誘い、獣姦した。その後、その猿は僧院に現れ、件の修行僧に食物を求め、彼がそれに応えると、他の修行僧の見守るなかで尻をあげてヴァギナをあらわにした。 修行僧はその猿と交わる。 

他の修行僧から、それは釈尊の教えに反すると詰問されるが、彼は「しかし、釈尊は人間の女性との性交を禁じただけで、動物との性交は禁じていない」と答える。

それを聞いた釈尊は宣言する。

「すべての出家修行者は、たとえ動物が相手でも交わりを持てば、すべからく教団を追放する」

(しかし、その後もさまざまな方便を以てこの戒を抜けようとするものがあり、『律蔵』はその行為を厳密に定義する。 あたかもすべての存在について、その無常をいちいち証明しようとするアビダルマ哲学的情熱を以てのように......)

「交わるとは、ペニスを以てヴァギナに入ることにして、ゴマ粒一つ分でも入れば、交わるという」

「人でも、動物でも、女でも男でも去勢者でも、三道、すなわち大便道でも、小便道でも、口でも交われば教団追放である。たとえば、去勢した動物の大便道や口にペニスを入れても教団追放である。

その相手が、眠っていても、酔っていても、狂っていても、死んでいても、死んで鳥獣に喰われていても、その三道で交われば教団追放である」

●ある時、ひとりの青年がウッパラヴァンナー (蓮華色)という女性修行者に恋をした。青年は彼女の草屋に隠れて待ち伏せし、帰宅した彼女を犯した。

釈尊はこの事情に対し、
「楽しみを覚えなければ不犯なり」と彼女に無罪を宣した。

●ある時、ペニスの長い修行僧があって、淋しさに自分を失い、つい自分のペニスを大便道に入れてしまった。釈尊は「彼、楽しみを覚えたのならば、教団追放である」と宣した。

●ある時、ひとりの出家修行者が女性の木像を見て欲を覚え、ペニスで像の股間に触れた。釈尊は罪を問う彼に「教団追放ではなく、深く懺悔しなさい」と答えた。

●ある時、ひとりの出家修行者がある女性に恋をし、彼女が死んだ後、その墓に納められた骨を集めてヴァギナをつくり、それにペニスを入れた。釈尊は彼を教団追放とした。

●ある時、 ラジャーグリハで出家したスンダラという修行僧が道を歩いていると一女性が 「大徳、ちょっと立ち止まって敬礼をさせて下さい」といって彼に礼を捧げつつ、衣をめくって彼のペニスを咥えた。釈尊は、彼が楽しみを覚えなかったことを確認し、罪を犯さずとした。

●ある時、ひとりの出家修行者が「この場合は他の女性との性交を意味しないので罪を犯したことにはならないだろう」と推察し、自らの母と性交した。

あるいは、自らの娘とした者も、妹とした者もあった。彼らは、その後、自分の行為を後悔し、釈尊に告白した。

釈尊は告げる。
「出家修行者よ、教団追放だ」と。

●ある時、ひとりの出家修行者は墓に行って、未だ鳥獣に喰われざる死体を見つけ、性交してしまう。彼の後悔に対し、釈尊は告げる。
「教団追放だ」と。

●ある時、ひとりの出家修行者が死体を見つけた。その死体のヴァギナのまわりに傷があった。「これなら罪を犯したことにならないだろう」と推察し、ペニスをヴァギナに入れて、傷より出した。又、傷より入れて、ヴァギナから出した。 彼の後悔の告白を聞いて、釈尊は告げる。
「教団追放だ」

●ある時、ひとりの出家修行者が墓所に行って、死体から切り落とされた頭部を見つけた。修行者はその開いた口のなかにペニスを入れ、その口で楽しみを覚えた。彼の後悔の告白を聞いて、釈尊は告げる。

「教団追放だ」

また、もうひとりの出家修行者は、同じく口中にペニスを入れたが、その口中には触れず、途中で止めた。釈尊は告げる。
「教団追放ではなく、深く懺悔しなさい」と。

●ある時、ひとりの出家修行者が、バッデヤの林にて昼寝をしていた。彼のペニスは風に揺られて勃起していた。 ひとりの女性がそれを見つけ、勝手にペニスにまたがり性交して去った。他の修行者がペニスが濡れているのを見て、釈尊に問うた。釈尊は答えた。

「もろもろの出家修行者よ、五つの原因によってペニスは勃起する。欲望によって、大便意によって、小便意によって、風によって、虫にかまれて。 もろもろの出家修行者よ、この五つの原因によってペニスは勃起する。 

もろもろの出家修行者よ、かの修行者は欲望によりて勃起したのでもなければ、楽しみを覚えたわけでもない。かの修行者は聖者だ。彼は罪を犯していない」と。

●ある時、バールカッチャに在った出家修行者がもとの妻と性交する夢を見てしまった。その夢で目覚めた修行者は「私は修行者失格だ、教団より去らなくては」と考え、 ウパーリ長老に告白した。 

ウパーリ長老は彼に言った。 「聖なる修行者よ、夢のなかのこと
では、罪を犯したことにはならない」と。

●ある時、 ラージャグリハにスパッバーという名の信心深い女性在家信者がいた。

彼女は「性交をしてさしあげるのが最高の布施である」と信じていた。彼女は出家修行者に性交を申しでるが、修行者は「それは許されていない」といって断る。

そこで彼女は
「私の身体に触れるだけなら、師の教えに背かない」 といって、胸やへそ、腰や首、耳の穴や、指の間に触らせようとするが、修行者は断る。

そこで彼女は「では、修行者は動かないで下さい。 私が手でいかしてあげますから。 それなら師の教えに背かないでしょう」といって、手で射精させた。

彼の後悔に対し、釈尊は告げる。

「教団追放ではないが、六日間禁足し、二十人以上の僧侶の前で深く懺悔しなさい」と。

出典は中沢新一と河合隼雄の対談集「仏教が好き!」より
パーリ語からの翻訳は宮崎信也氏によるもの。