福岡市長の高島宗一郎です。


 福岡で消費する人(交流人口)を増やすことが、福岡市の9割を占める第三次産業の活性化に繋がることから、私は今、特に観光・コンベンションに力を入れています。

 そこで重視しているのは回遊性です。
 人の流れ(経済の流れ)を天神や博多駅周辺だけでなく、いかに都市全体に広げていくか。

 もちろん交通インフラの整備などが重要ですが、これには長い時間と多額の財源が必要です。

 どうすれば短期間で都市の回遊性を向上させ、福岡に点在する魅力を引き出し、それらを繋げていけるか。

 その一つの工夫が、今年の3月末から福岡のまちを走りだした、2階建ての「福岡オープントップバス」です。

 予想をはるかに超える人気で、8月上旬には予測を1か月以上前倒しするペースで乗客数が3万人を超えました。

 ジェットコースターのように都市高速を走って、海辺のももちエリアに行く青バスも人気ですし、博多の寺社仏閣を巡る赤バスも人気があります。

 観光客のみなさんには大変好評なのはもちろん、実は福岡市民の皆さんにもかなり支持されています。

 普段見慣れたまちの風景が違って見える。

 見慣れた屋台や、まちに溶け込んだ寺社仏閣がいかに人を引き付ける魅力があるのか、またオープントップバスを見るだけでも、わがまちは観光されるまちなのだと意識するようになります。

 郷土への誇りとおもてなしの心の醸成に繋がるのです。

 市民の皆さんにもまちの魅力を再認識していただいたうえで、今ある財産に磨きをかけていく。

 観光客に誇れるものを磨いていくことは、実は自らの郷土の誇りを再認識することでもあるのです。


福岡オープントップバスHPはこちら
http://fukuokaopentopbus.jp/