こんばんは、福岡市長の高島宗一郎です。

 市長になる以前、アジアの国を旅行していて悔しく思ったことがあります。それは、海外の空港や街中で無料でWi-Fiを使えるエリアが多かったことです。短い海外旅行のために海外の通信事業者と契約することはためらいます。Wi-Fiが使えれば、海外でも日本語で現地の検索できますし、仕事のやり取りもメールでできるので大変助かりました。

 一方、日本では、通信事業者との契約が必要だったり、ホテルでは1時間210円とか24時間で2000円など、細かく料金が徴収されたりします。テクノロジーでは日本はトップレベルなのに、どうしてアジアの他の国々の方が進んでいるのか。悔しくて悔しくて。

 人が動くとお金が動きます。ですから観光客の「思い」を行動に移してもらうことが大切です。それをサポートしてくれるツールといえば、今はまさにスマートフォンです。通信料金を気にせずに、好きな時に「思い」を検索して、行動に移し、消費してもらう。回遊する範囲を広げるための大きな力となります。これは福岡市民も観光客も同じで、人にどんどん動いてもらうことで都市は活性化していきます。

 今年から福岡市営地下鉄の35駅すべての構内や、九州全体の情報発信スペースとしてオープンした市役所1階、博多駅と天神の観光案内所、福岡空港、博多港国際ターミナルなどで、誰もが無料で使える「Fukuoka City Wi-Fi」をスタートさせました。天神地下街でも一足早く無料Wi-Fiを開始しています。このように広いエリアで無料でWi-Fiが使える環境というのは、全国的にもあまりないのではないでしょうか。
 今は各ホテルに実費負担だけ頂いて、このFukuoka City Wi-Fiを導入していただくことをお願いしています。観光拠点として、福岡市だけでもグローバルスタンダードを実現したい。

 福岡市民も観光客も、できるだけ多くの人に、福岡市内を回遊して頂きたい!Fukuoka City Wi-Fiにはそのような思いがあるのです。