福岡市長の高島宗一郎です。

 今日、福岡市に8つ目の行政区「カワイイ区」が誕生しました。初代区長には篠田麻里子さんに就任して頂き、記者発表を東京で行いました。ポップなイメージの「カワイイ区」ですが、実は、これにはきちんとした狙いがあるのです。

 これまでのブログでもお話ししてきたように、福岡市の産業構造は、サービス業や小売業などの第三次産業が、事業所数でも生産額ベースでも9割を占めており、福岡で消費する人を増やすことが、福岡市の経済の活性化に繋がります。そこで福岡は、今年を観光元年として、経済波及効果が大きい観光に力を入れています。

 私も、福岡のまちを売り出すために、祭りがありますから見に来てくださいね、などとPRして回っているのですが、福岡以外の男性からも女性からも、福岡の女性はカワイイですよねってよく言われるんです。もちろんその意味は、容姿が若くてカワイイだけではなく、人懐っこい、表情が豊か、楽しそうなど「女性が輝いている」ということなのですが、それを分析していくと、実は福岡の魅力のすべてが、女性が輝く、カワイくなることにつながっていることに気づいたのです。

 まず、ファッションで考えると、高級ブランドからファストファッションまで、デパートやショップがコンパクトにまとまっており、福岡は世界一買い物しやすいまちとも言われています。総務省の調査では、福岡市は被服・履物にかける1世帯当たりの年間支出額が全国トップです。エステや美容室も集積しており、大都市の中で美容業に従事する方の割合が一番多いのです。

 また、福岡は食べものがすごくおいしい。福岡の名物と言われるもつ鍋、とんこつラーメン、水炊き、みんな美味しくて「コラーゲン」がたっぷり。お肌からも輝けるベースがあるんです。それから魚。玄界灘で育った、高級魚と呼ばれるような新鮮で美味しい魚がとても安い。魚が美味しいからみんな魚を食べる。だからヘルシー。

 それから、福岡では古くからゲートウェイとして、教科書にも載っている金印や、迎賓館である鴻臚館で分かるように、歴史的に異国の文化や食などを受け入れてきました。実は福岡は、うどん・そば発祥の地なんです。交易・交流によって多くの文化や風習がこの地に根付いてきました。その象徴が全国の4割が福岡市に集中している「屋台」なんです。いろんな国の文化が交わって豊かに発展してきた。この交流の歴史が、いろんなものを寛容に受け入れて、自分の楽しみたいものを楽しむという気質を生んでいます。

 さらに福岡では、毎日のようにコンサートやライブがあり、常設の博多座やシティ劇場での演劇や能楽堂もあって、スポーツでもソフトバンクホークスの試合があり、アビスパ、秋には大相撲もある。しかも、その盛りだくさんのエンターテインメントがコンパクトなエリアにまとまっている。博多どんたく、博多祇園山笠、アジアマンス、放生会、福岡アジアコレクションなど、一年中自分の好きなもので思い切り楽しめる。これが活き活きとした表情に繋がる!

 このような視点でみると、福岡の魅力は女性を輝かせてくれる!とも言えますし、これまでの「勇壮な祭り」や「とんこつラーメン」という比較的男性的イメージに加えて、新しい切り口で魅力を発信することによって福岡を新しい視点でPRして、新しい層の掘り起こしもする。福岡のブランディングをする。そしてその新しいブランドを、福岡市振興のために市民や企業のみなさんにもお使い頂きながら、産業振興も行う。

 これが「カワイイ区」の狙いなのです。

 篠田麻里子区長には福岡の情報発信と新しい福岡のブランディングに大いに活躍してもらう事を期待しています。

 区長として「上からマリコ」だけじゃなく「一緒にマリコ」でも頑張っていきましょう!


「カワイイ区」HPはこちら!!
http://kawaiiku.jp/