こないだ1~2歳の子どもがいるママ友たちとお話ししていた時に話題になったのが、「鬼から電話」アプリです。

スマホのアプリで、起動させると着信音が鳴り、「あかおにです。言うことを聞かないのはどこの子ですか?」とこわーい声とおどろおどろしい画面で子どもを怖がらせるというもの。
ここぞという時に、非常にしつけに効き目があるそうです。

アプリを使っているママの子どもは、着信音が鳴っただけで、実際に直立不動になって震えはじめました。

実はこれ、以前とくダネ!でやったことがあって、その時にコメンテーターの竹田圭吾さんが、

「これ、親のしつけ放棄でしょう」

ってバサっと斬っておられたんです。

確かに、親は自分で子どもを叱ることはしなくてすむ。病院の廊下で走り回っている子どもを、「そんなにうるさくしてたら、看護婦さんに怒られるわよ」って言ってる親と似てる。
そうじゃなくて、やってることがだめって自分で教えてあげないとだめなんじゃ・・という。

そこで、児童精神科医のきょうまさのり先生に聞いてみました。すると、

鬼から電話、これヤバすぎですねえ。長期的なメンタルへの影響はわからないので皆人体実験してると言う事で。責任はアプリ作成側でなく親にあります。僕なら使いません。児童精神科医としての勘です。」(Twitter:@kyo556)

こちらのきょう先生のブログにも詳しく書かれています。

もちろん、アプリが出たのは最近なので、それでしつけられた子どもがどんな風に育つのか、実際に害があるのかはまだ分かりません。
でも、なんかトラウマを植え付けている気はしますね・・

確かにイヤイヤ期の子どもを育てるのはなかなか忍耐力がいるし、孤立して育児してるような場合にはすごく助かるという面もあると思うのですけどね。

ただ、子どもが成長して「なーんだ、これ、アプリじゃん」てバレた時は、どうやって言うことを分からせるんだろうって疑問になったのでした。

みなさんはどう思いますか?


私が困った時に頼りにしているきょう先生の本です。
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