江田恵の生態(岡本苑夏) | 新!ソラカメブログ

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舞台芸術学院SA3期発の劇団、ソラカメのブログです。










みなさん、おはようございます、こんにちは、こんばんは、おつかれさまです!








江田恵の生態もいよいよこの方で最後です。
岡本苑夏。仲良いのか悪いのか。

そんな姿をよく見かけます。







どうぞ!!











どうも。作演出の岡本です。


江田さんの紹介を投稿するように言われました。

なんだか今更紹介しろと言われてもなあってのが本音です。でもせっかくなので、手紙形式にしようと思います。






江田さんへ


こういう風に手紙を書いたことはない気がします。あるか?分からん。多分ない。

手紙ってかブログだけど。まあえっか。

江田さんから手紙をもらったことはあるけどわたしからはないと思います。



出会って10年経ちました。
覚えていますか。
高3の秋、わたしは舞台芸術学院の受験のため、一人上京。

その日はプレスクールという体験授業がやっていて、そこに江田さんもいたのです。

小さいのにがつがつ前に来てなんやこいつ嫌いやわあと思いました。
入学式で見つけた時も、うわ。おるやんけって思いました。
入学当初の写真を載せてやる。








時代を感じますね。
江田さんとの学校生活はごめん。ほとんど記憶にありません。
全然話さんかったもんね。
あぽり(阿部)はすげえ覚えてる。







なぜなら1年生の中間発表で姉妹役をやって、こいつよう分からん。まじ勘弁。と思ったから。

あ。江田さんとも1年の修了公演で一緒に芝居したんですっけ。ごめん。ほとんど記憶にございません。写真もねえし。笑



まさか旗揚げするなんて。
それが7年続いているなんて。



舞芸2年生の、それも秋でしたね。
卒業したらどうするか、そろそろ考えるようになっていて。


わたしは劇団をつくりたいと思っていて、でも誘う人みんなにことごとく断られていて。
とりあえず先輩劇団の稽古場にお邪魔したりしていると、そこにもやはり、江田さんあなたはいましたね。

こいつなんなんほんま腹立つわあと思っていました。
わたしよりちやほやされるし。なんなん。


でもそこから動き出したのだね。


稽古後の飲み会で(飲めんくせに来んなやと思った)先輩に、卒業したらどうすんのって聞かれて、劇団をやりたいですってお互い答えて、じゃあそこ組んじゃえばいいじゃんと言われました。
あ、はい。って言ってしまったね。



次の日から少しずつ話すようになって、あれよあれよと7年です。



はじめは本当に全然仲良くなかったと思う。
今は仲が良いというかなんというか。
旗揚げから今日に至るまでの7年の月日をしっかりかけて、友情でもない、家族でもない、ビジネスパートナーでもない不思議な関係になったと思っています。

言葉では表せられないね。

でも、いなくてはならない人だと思っていますよ。


まあたまに腹は立ちますし、あなたとサシで飯に行くなんてこと出来ませんけどね。



旗揚げは6人いたのにどんどん抜けていって、一時活動休止とかしましたよね。
もう5年前です。



その時はまだ劇団員が5人いて、公演も何度かうっていて、少しずつソラカメを大きくしていこうとしている時でした。


次はいつもより大きい劇場でやろうと少し勝負をかけるつもりでいたと思います。

スタッフさんにもスケジュールを空けてくれるようお願いをしていて、同時に劇場もおさえるぞという時。

わたしも台本がほとんどできている状態でした。
そんな時に、急に3人になってしまったね。



いろいろな事情から、しばらく公演はできないとなってしまって活動休止に入ることになりました。

よし、やるぞ!というところから急に底にいってしまったもんで、わたしはまあまあ落ち込みました。

そんな日が続いている時、ある日突然、ピンポンと。江田さん、あなたがわたしの家にやって来た。



どう?元気?と。
元気じゃねえよと。
芝居してえよと。
そうかそうか。そりゃそうかとかなんとか。

多分そんなに言葉は交わしてないけども、そしたらあなたは
じゃあ分かった!やろう!来年でいい?と言いました。


え?と呆気にとられたよ。
そんなことできるん?と。
知らない!でもできるようにする!ってあなたは言いました。


ちょうど今ぐらいの時期やったと思います。



その言葉通り、次の年の12月に「あの子」を上演。どんな大変なことがあったのか、どんなやりくりがあったのか今も知りません。

そんさんはいいものつくってくれたらそれでいいと教えてくれすらしません。獅子奮迅してくれたのだと思います。


あの時江田さんが家に来てくれなかったら、来たとしてもわたしが家にいなかったら、もしかしたら今のソラカメはないかもしれない。
こんなこと普段言いたくないですけど、ほんまにありがとう。助かった。
あの辺りから、少しずつ今のソラカメの礎ができてきたのだと思います。


「あの子」の次の「熱狂パンク」では江田さんは佐藤佐吉賞の最優秀主演女優賞を受賞したわけだけど、わたしは脚本賞も演出賞もノミネートすらされなかった。

だけど全然嫉妬とかもなく、わたしのおかげだとも思わなかった。

あなたの力で獲った賞だと思いますし、心の底からおめでとうと思いました。
自分のことのように嬉しかった。
授賞式で、「最優秀主演女優賞は…ソラカメ…」って聞こえた瞬間に誰よりも先に「よっしゃあ!」って言って周りの人にひかれました。恥ずかしい。結構恥ずかしくてトラウマです。大きい声を出すのを今後やめようと思ったぐらいです。江田さんのせいです。謝ってください。


「熱狂パンク」を機に4人の後輩が入ってくれて、ソラカメはにぎやかになりました。
良かったなあ。
これも全部江田さんの人望ではないでしょうか。わたしだけだったら、こんな目つきの悪いヤンキー上がりと芝居しようなんて後輩たちは思わないと思います。
そして、ソラカメが今もたくさんの方に支えられているのもあなたが主宰をやっているからだと思います。


舞台活動休止に入るということですが、だからなんだって感じ。
ソラカメは今後も江田さんなしではやっていけないと思う。ソラカメってか、わたしがといってもいいかもしれんね。
お休みしている間も残されたうちらであなたの席を守っていますので。

最後に1枚ぐらい昔のツーショットとかあるかなと思って漁っていたんですけど、なかったです。そんなもんですね。
まあ近々、サシで飯でも行ってみますか。


…やめときますか。





岡本苑夏より












以上!!!!!!!











それではまた🙌