実は私、つい最近まで「飛行機恐怖症」でした。
高校生の頃、家族でグアム旅行に行ったことがありました。
初の海外旅行です。
その頃は飛行機は怖いという感覚はありませんでした。
ちょうど2時間くらい経った時に、
前の方にすごい竜巻のような雲が見えました。
とんでもない大きさです。
怖いなーと思っていた矢先に、ものすごい勢いで揺れました。
女性がキャーキャー言っている声が、恐怖を助長しました。
もともと高所恐怖症な私は、その恐怖感が体と心につきさりました。
それ以降、飛行機に乗る旅に、体が硬直し、嫌な汗が噴出します。
そして色んな人に飛行機が怖いことを話します。
すると余計に言葉の力が加わり、飛行機に乗る1週間前から緊張が走るようになりました。乗ると飲み物も喉を通りません。
それからこのままでは世界で通用する人間になれないと思い、必死で対策を練っていたところにすごい本と出逢う事ができました。
■飛行機が苦手なあなたに―飛行恐怖症を克服する本
バニー タキザワ
(著)
この本を読んだ後はウソのように、克服できました。
すぐにではありませんがじわじわ大丈夫になりました。
今度は克服したことを周りに自慢してると、逆に飛行機に乗りたくなるくらいまでなりました。言葉の力というのはすごいものです。
逆に「恐怖の力」もすごいことに気付きました。
日常生活の中でそこまで恐怖を感じることってなかなかありません。
恐怖感でいっぱいの時は、ある意味「死」を考えます。
だから体は硬直状態ではありますが、
パニックながらも色々と必死(まさに「必死」)で考え抜きます。
そこで気付いたことの一つがこれです。
「恐怖とは未来のことである」
どういうことかというと、
「ちょっと未来に起こりそうな現象におびえているだけ。」
つまり
「 「今」という瞬間にはまだ何も起きていない。」
例えば飛行機が落ちて死ぬとします。
でも死ぬ瞬間までは死んでいないのです(笑)
これは人生における「恐怖」「不安」「心配」すべてに言えます。
「今」この瞬間には何も起きていないのです。
恐怖に思う出来事が「起きている瞬間」には、恐怖を感じているどころではありません。生きるために必死に動いていると思います。
人間は常にちょっと先の未来と、過去に気をとられている生き物です。
だからこそ「今」に集中するような強い意思と行動が必要だと思います。
そんなことを考えさせてくれた恐怖体験君。
ありがとー