以前、あるインタビューで聞かれました。


「 双雲さんはどんな物にこだわっていますか? 」


僕は答えました


「 物にはこだわりません 」


そう言い放った後、違和感を感じました。

確かに物にはこだわらない。


でも、自分の中で


 こだわらないことにこだわっている 


そこで矛盾ループにはまってしまいました。


・こだわることにこだわらない

・こだわらないことにもこだわらない

・こだわる時もあるし、こだわらない時もあるさ

・こだわることにこだわる

・そもそも「こだわる」って何だ?(辞書で調べると意外にマイナスの意味があった)


こういう矛盾ループってよく起こりますよね。


僕が、アーティストとして、人に何かを伝えようとする時にも

様々な矛盾がたくさん生まれます。


例えばそのうちの一つとして


人と一緒のことはしたくない。

と僕は人一倍強く思っているところがあります。

コンサートでみんなで一緒に何かの動きをすることもできない性格。

幼い頃から、みんなとは違う方向を向いてしまういわゆる天邪鬼な性格です。


なのに、そんな人間なのに、


「大勢の人に伝えたい」


つまり、自分が発するメッセージには、

一斉に耳を傾けて欲しい。


これは矛盾というより我侭ですね。


何かを伝えようとすればするほど、

矛盾がたくさん生まれます。


そういう矛盾から、逃げたくなる時もありますが、

僕は、矛盾をもてあそべるような人間になりたいと思います。


矛盾