伊達政宗公が創建した伊達家の菩提寺 国宝 瑞巌寺(宮城県松島町)で、普段は上段の間にある政宗公の甲冑像(複製)が室中孔雀の間に期間限定展示されると聞いて拝見して来ました。

 

 

 

普段は④の上段の間の火頭窓の前に展示してある甲冑像ですが、今回は②の位置に。(①の孔雀の間とひと続きになっています)

 

元となった甲冑像は政宗公の十七回忌に正室の愛姫様の指示のもと製作され、現在は宝物館に展示されています。

陽徳院(愛姫様)、天麟院(五郎八姫様)と、親子三人で仲良く並ぶ姿にはいつもほっこりします。

タイミングが良いと、甲冑像の向かい側に大和守安定鍛刀の大脇差が展示されていたりもします。

 

複製は内部は軽量化されていますが、装飾や彩色は本物と同じつくりになっているとのことで、素人の私は見分けられるか正直自信がありません(汗)

 

元々は今回の展示位置にあったそうで、なるほどたしかに普段目線とほぼ同じ高さで拝見するよりも、座って仏間の段の上の甲冑像を見上げるほうがしっくりくる感じがします。

最近では平成30年の落慶式の際も同じ位置に配置されていました。

 

普段は立入禁止となっている孔雀の間に入って解説をうかがい、甲冑像(複製)や襖絵を間近に拝見できる貴重な機会でした。

「獅子は文殊菩薩の乗り物であるとともに、御釈迦様の象徴でもある」「二重折上小組格天井は他の部屋よりも格式の高いつくりとなっている」といった装飾の解説もしていただきました。

 

仏間との境目にある襖の裏側の桜が好きなので、久しぶりに拝見できて眼福でした♪