伊達家とNHKの共同企画として、最先端の科学的調査と復顔技法により伊達政宗公復顔像が作られました。



政宗公は幼い頃、病で右目を失ったとされており、仙台市博物館によれば「像を描くときには両目が整った姿にするように」と遺言を残したとされています。
ちなみにその理由として私が聞いたことがあるのは「五体満足で生んでくれたのに、病で右目を失った姿を残すのは親に申し訳ないから」です。

それにしても自筆の手紙が数多く残る政宗公ですが、遺言は現存するのか、残っているとすれば所蔵はどこなのか聞いたことがないなぁと。
(ものがものなので公開する類いのものではないのかもしれませんが)

墓所の発掘調査時に作製した頭蓋骨の複製を元に40代後半の顔が再現されました。



頭蓋骨からは、目が切れ長(シャープ)であることや、隻眼の痕跡として、眼窩が左右で異なることがうかがえるのだそうです。
左目38.5mmに対し、右目は36.5mmで、幼い頃右目を失ったので眼窩が成長していないと推測できると。なるほどなるほど。



近くで拝見すると、肌の質感、御髪や眉毛の精巧さがよくわかります。
瞳も光彩や血管が見えて驚きました。
ズームレンズを持参しなかったのが悔やまれます。

今回は期間限定展示とのことですが、またいずこかで拝謁できる機会があればうれしいなぁ。