少し空きましたが【ULTIMATE TOP】の最後の一本。


前記事の17、19シリーズと比べると随分毛色の違う最後の一本19Shortについて。 



一応は19シリーズと言う位置づけではあるものの先の19シリーズとは各所が随分と違う仕上がりに。


今までのチタンティップの有効長が170㍉以上だったのに対してなんと有効長145㍉❕

それでいて先端径0.7㍉、元経1.5㍉とかなり強めのセッティングです。


流石のパッツン系ショートチタン愛好家の自分をでさえもチタンティップ単品で見たときはその硬さに驚くものがあります💦


とは言え説明の通りチタンティップ特有のダルさ、柔らかさが無理だよ!でもチタンティップがいいんだよ!みたいな人には一番ハマる品番なのではないかと。

【19Short】

レングスに対して先端径、元経の差が小さいこともあってややスローなテーパーに。

そして曲げているものの中々に硬い。


逆を返せばチタンティップなのにパッツンと言うことでアジングに限らず色々なロッドへの転用出来そうなものとなってます。


マグナムで言えばランカーシリーズ、RXとかに継いでチタンティップ搭載のエギングロッドや

スプリット、キャロ、プラッキング用のロッドなんてもの面白そう🎵


自分の場合は19Shortに関してはティップを少しシェイプして6〜7ft辺で組もうかと検討中。


正直今回の中で一本目に選ぶ品番では無いかもですが2本目、3本目のロッド制作で違う路線で作る場合には活躍しそうな一本かと。




今回は一本だけの紹介になるのでもう少し掘り下げたお話も。


前にも書きましたが今回のチタンティップ、テーパーも素晴らしいがなんと言っても


やはり継部のここの加工が一番の強みなんじゃないかと。


一回でもチタンティップにチャレンジして継部の加工を経験したことのある人なら
最初からこの形状で仕上がっていることがどれだけ助かることがよくわかるかと思います。


そもそも削れにくい上に熱を持たせないよに色々と注意しながらやってもこんなに綺麗にやろうとするとそれなりに経験が必要になってきますからね。


散々ロッドビルドをやってきた自分も最近やっとそれなりに継部の加工も出来るようになり


一応下2本が自分が加工して使っているものになります。

それなりに綺麗に削れているとは言えやはり同品質で何本も作るとなると中々うまく行かないとこも💦

その作業が省略できるとなれば作業効率が格段に上がります。


因みに今回のチタンティップ現物を初めて見て自分の削っているものとの形状が似ててびっくりしました❕(笑)




最後に参考までにイシグロオリジナルチタンティップとの比較です。


先端径、元経がわりかし似通っているこの2本。

テーパーの具合やレングスの違いからイシグロチタンの方がややしなやかな印象を受けます。

とは言えやはりイシグロチタンも相当に固めなので用途によっては研磨してテーパー調整が必須かと。



あとは継部の形状が随分と違います。


イシグロのチタンティップは末端の経が細いとはいえテーパー部分が長くそれと合わせて元経も太いため継ぐ事の難易度が高い💦


また継ぐブランクスによってはブランクス先端をカットしないといけなかったりと💦


そう考えるとUltimate Topがいかにもビルダー目線で作られているかが分かりますね。




次回以降で詳しくは触れていこうかと思いますが‥


【ULTIMATE TOP】はブランクス先端の塗料詰まり、内径を整えて


その時点でこの通り。


あとは次部のテーパーに合わせてブランクス側を少し研磨。


それだけでこの仕上がりに❕


今回のは端材のティップ使ってデモをやっただけなのでやっていませが本来は口割れ防止でスレッドを巻いたほうが良いですよ。


まぁ細かい調整とかはまだまだあるのですがこの手軽さで継部の加工が出来るのは素晴らしいね🎵という紹介でした。



次回以降の記事では今後このチタンティップをつかってどんなにロッドを制作していくかを考えたいと思います❕