さてさてビルドの進捗よりブログの進捗が遅れています💦

前記事のハンドルが完成したあとはロッドのメインとなるブランクス選定へ。


当初はAJX5917,5919で制作するつもりでしたが

悩みに悩んだ結果として今回は自身が一番好きなRXシリーズで制作する事に。

というのも今回作るハンドルが今後の自分のロッドにも流用出来る為の選定となります。


まぁ手持ちの在庫でRXだけで十分すぎるぐらいにありますからね。

とは言えチタン事に差別化は図りまして

MIZARチタンティップ
17シリーズはRX5925で
19シリーズはRX5930
19shortはRX5935にて制作する事に。


先に結論から言いますと今回のロッドは


ハンドル脱着の2Pロッドになります。

デザインで見て取れますが過去の自分のロッドシリーズ【ORCA】の仕様を引き継いでいます。

釣り場での穂先の選定が出来る仕様。


性能に特化させるならワンピースの方が良いかもですが

2Pの方が何かと利便性と破損の時などにも穂先の新造など融通が効きますからね。


当初はAJXとRXで組む予定でしたのでAJX専用ハンドル、RX専用ハンドルになる予定でしたが

全てRXで制作することとなったので19short以外は全ての穂先がどちらのハンドルでも流用可能になりました…(笑)


19shortはレングスの違いから流用は出来ませんが先のORCAシリーズのRXの穂先とは互換性があります。

用途によってカーボンソリッド、チューブラーも使うことが出来ます。



前置きが長くなりましたが本作業へ。


とは言え4本分を流用する設計の手前レングスの決定には少し時間が掛かりましたがレングスも決まり無事にカットへ、


ロッドの脱着には継ぎ部が必要ですが自作の場合殆どが印籠一択かと思います。

並継、逆並継は自作ビルダーには厳しい💦
(一応手持ちの自作ロッドにあるにはある…)


カットポイントの内径を確認。

いや〜微妙な寸法に💦

印籠を作る際は太いものからすり合わせていくことになりますが手持ちに6.5㍉の印籠が無かった💦

とは言えすり合わせて削りすぎるのも強度低下になりますので今回は別の方法で。


今回使用するのはマグナムクラフトの6㍉のフェルール材。


こいつの肉厚を足した上で削る事に。

使用するのは久しぶりのカーボンブレードホースです。


カーボンブレードホースはカットする部分にマスキングをすることで解けるのを防ぐことができます。


とは言え片方はマスキングを取らなきゃなので扱いは慎重に。

被せて使うので必要な長さより少し長めにカットしたものをフェルールに被せます。


末端はマスキング等で固定、なるべく緩みのないように仮止めします。

この後はコーティングですが必要なものを準備。


熱収縮チューブです。

本当は穴開きタイプのシュリンクテープとかが良いかもですが熱収縮チューブでも全然大丈夫です。

流石に作業風景は撮影する暇が無かったので割愛しますが…


・コーティング用のエポキシをしっかり塗る。
(強度を下げたくないのでシンナーでの希釈は無しで)

・熱収縮チューブを被せる
(両端ははみ出すように長めにカットした物を使用)

・熱収縮チューブを収縮させる
(末端から収縮させて不要な樹脂と気泡を絞り出すイメージで)
この時エポキシがめっちゃ垂れるので養生は必須で。


熱収縮チューブをしたものがこれ。

ストレートパイプだとめっちゃ綺麗に仕上がりますね。


後は丸2日程かけて完全硬化させたものをご開帳。

不要な部分はカッター等でカットして整形。


無駄なエポキシが絞られ表面も滑らかに仕上がりました。


無事に外形も必要以上になったのでここからすり合わせます。


本当は全長すべてがカーボン柄だと格好が良いのですが寸法的に先端は無垢のカーボンが露出…
まぁ性能には変わらないので大丈夫と言うことで。


すり合わせのコツは少しずつ削り、都度♯1との嵌合を確認。

回したりしてみて当たりの強い部分をすり合わせていく感じで作業。

ここはかなり根気と集中力が必要になるので時間のある時にしっかりと腰を据えて作業したいところです。



後はハンド側も入るようにすり合わせて接着。


これで今回のロッド達の要、ハンドル脱着仕様の完成です。



そしていよいよいチタンティップの継部の加工工程に…


作業自体は次の次位の工程まで進んでいますのでブログも追っかけで書けるようにしないと💦