落ち込んだ時は体を動かしましょう。掃除機かけよう。

帽子かぶったコンサルタント - 札幌で中小企業再生に取り組む、認定事業再生士のブログ-image
  

 道民気質、というものがあります。

 ちょっとシャイだがすぐ人と仲良くなれる。淡白。新しいもの好き。(道内でも地域によっては考え方や対応が非常に保守的な土地もありますが)

 政治では革新系の候補にもアレルギーがない。しかし、道知事選・札幌市長選挙とも現職が新人に敗れたことがないことからわかるように変化を好まない一面も垣間見えます。

 おととし読んだ本ですが、その中にこんな表現がありました。
 
ポジティブ病の国、アメリカ
ポジティブ病の国、アメリカ

 「アメリカ人はなぜあんなに楽天的なのか?それは旧大陸から楽天的な人のみが移民してきたから、ではないか」

 そこに何があるのかわからないけど、「何とかなるさ」と思えるような性向の人が大西洋を渡ったのだと。その人々の子孫なのだから当然楽天的な国民性になる。なるほど、では、北海道民はどうなのか考察してみましょう。

 考えてみると、「執着の薄い人」が北海道に来たように思います。一所懸命という言葉がある通り(一「生」懸命と書いても通じますが、本来は領地に執着する、という意味で一「所」懸命が正しい)標準的な日本人なら少々苦しいことがあってもその土地で一「所」懸命がんばったはずです。それをあきらめて北海道移住を選択した人、ということですから、おのずと執着が薄くなるのは当然かもしれません。

 また、根っからの楽天家、極楽トンボタイプの人もいたことでしょう。「行けばなんとかなるさ」。どちらにせよ、内地標準、平均的な日本人とはちょっとはずれた感じのある人が集まったのではないでしょうか。

 あとは本州にいられなくなった人…?

 私の仕事でいうと、道民気質で感じるのは、

 「諦めが早い」ということです。執着が薄い、淡白、ということに思い当たります。気質からは離れますが、開拓以来の歴史が浅く、資産が蓄積していないという事情も背景にあります。社長が何とかできる範囲が非常に狭いのです。

 ほかにも、「ちょっと斜に構えたようなところがある」。苦しい経済が続いているせいか、その先は「どうせうまくいかないさ」という諦観につながるようなところがあります。

 「今」があまりいい状態ではないために、変化を求めて新しいものにひかれます。しかし、飽きるのも早く(過去、故郷を捨てていますから)、自分に興味のないものには冷たい…

 「人柄の良さ」特に、よそ者でも受け入れることも道民気質として指摘できると思いますが、前述の流れから、「警戒心が薄い」ところが大きいのではないかと思います。内地では自分たちの築き上げたものを守る、という気持ちからよそ者は警戒されますが、それは、ない。

 「自分自身がこの土地(北海道)で苦労してきた」という思いがあるため、(開拓以来、いまに至るもずっと貧しい)道民相互に傷をなめあうような気質もあります。

 たまに道外で仕事をしてみるとこのような気質の差を感じます。




 

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