【今回の記事】
涙の9ヶ月健診

   この医師は、その道専門の職につきながら、母親の子育ての苦しみをわかっていない。自分には何度も子供の治療してきた経験があるが、一般の母親たちにとっては人生の中で初めての手探り状態の子育てだということをわかっていない。
   こうした専門的な役職につく人間には、1つの物事を徹底的に深めようとするスペクトラム(ASD)の傾向が強い人が多いが、ASDには人の心を読むのが苦手(「心の理論」欠如)という特質がある。もしかしたらこの医師の心ない言動は、そこから発生しているものではないだろうか。
   そういえば、患者の心に共感する気持ちを持っていたり、穏やかで優しい言い方をしたりする医者の方が珍しいかもしれない。
   中には、ほとんど患者の目を見ないでパソコンの画面ばかりを見て患者と話をする医者もいる。これもASD特有の目を見たがらないという特質の表れかもしれない。
   1つのことに造詣が深いのはとても良いことであるが、共感性を示さなかったり、思ったことをずけずけ言ったりするのはASDの短所である。

   とにかく、世の中には旦那さんの協力を得られずたった1人で子育てにもがき苦しんでいる母親が星の数ほどいるだろう。その点を世の中の人たちにもっと理解して欲しい。