【今回の記事】
「うちの子はなぜレギュラーじゃないのか」部活動へのクレームも 変わる教師の多忙感

   記事によれば、福岡市内のある中学校の部活加入率は市平均(約70%)を上回る85%。文武両道を掲げ、県内有数の進学校への進学率も高い。
 だが、この中学校には毎年、部活動へのクレームも寄せられる。保護者からは「顧問の指導に納得できない」「うちの子はなぜレギュラーじゃないのか」。地域からも「部活動の時間が長すぎる」。
 校長は「かつては、保護者や生徒から感謝され、信頼関係も培われ、指導の好循環にもつながった。だから教師もやりがいを感じ、疲れも吹っ飛んだ。でも今は『何でそこまでするんですか』と言う保護者もおられますからね。そりゃあ、疲れますよ」と話す。

   記事の中の、「うちの子はなぜレギュラーじゃないのか」と訴える親は、いわゆる過保護の親である。また、「顧問の指導に納得できない」という親も、“顧問の指導による成果”に不満があるから納得していないわけであるが、このようにクレームをつけてくる自己愛(自分本位の考え方)タイプの親に限って、我が子がいい成果を収めれないことに不満を持っているのだ。
   過保護の親は、我が子に対する「……でなければならない」という思いが強い。しかも、この思いは、大抵の場合、自己愛(自分本位の考え方)の“親の願い”であり、いわば、自分の願いを実現するために躍起になっているのだ。
   当然、そのしわ寄せは子供に向かってくる。「あぁしなさい、こうしなさい」と普段から言われる子供は、親から言われるがままに動いているので、結果的に自分の意思で物事を決めることができない子供になってしまう。意思決定能力の劣るこのような子供は、学校に来ると皆と同じペースで活動することができず、遊び時間さえ、自分の考えが言えず友達をイライラさせ次第に孤立し、いじめの対象になる場合もある。そして、今度は学校に不満をぶつけるようになる。「なぜ、うちの子がいじめにあわなければならないのか?!」「担任の先生の指導がまずいのではないか?!」と。
   子育てで大切なことは、「遠くから見守る」こと。詳しくは、本ブログの「キムタク母・木村悠方子さん流子育て 〜「自然体で見守る」〜」(http://s.ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12192919368.html)をご参照ください。

   親から言われればできるが、言われなければできないギャップに不安感を覚え、「不安型」の愛着スタイルを持つ大人に成長し、誰かに頼っていないと不安感を抱き、その人から嫌われはしないかと、人の顔色ばかり伺う毎日を過ごすのだ。

   なお、愛着スタイルの種類とその要因については本ブログ「愛着不全のタイプとその要因」(http://s.ameblo.jp/stc408tokubetusien/entry-12170006776.html?frm_id=v.jpameblo&device_id=8e57e0d77be746968fd7308a6a625313)を参照ください。