【今回の記事】
岡山県の運転マナーが悪すぎる 「ウィンカーの合図出さない」全国ワースト

「ウインカーを出さずに、車線変更や右左折をする車が多いか」という質問に、岡山県居住回答者の91%が「とても多い」「やや多い」と回答。岡山県に住むほとんどの人が、ウインカーを出さずに運転する人が多いと感じているようだ。ちなみに全国2位は、瀬戸大橋を結んでお隣、香川県の90.7%。「とても思う」が50%を超えたのは岡山、香川の2県のみで、全体も全国平均の77.1%を大きく上回る結果となった。

   岡山と香川が「とても思う」だけで50%を超えたというのにも驚きではあるが、全国平均でも77.1%の人が「とても多い」「やや多い」と感じているという事実にも驚いた。そんなに多くの人がたかが“ウィンカーを出す”という作業をしていないのだ。
   ウィンカーを出すという作業をしないという事は、次のような事態が起こるということである。
①突然自分の目の前に車が車線変更してくる
   ウィンカーによる合図があって初めて、隣車線の後方にいる車は、多少の減速をし衝突を回避しようという心の準備ができるのである。しかし、ウィンカーによる合図がない場合、その“多少の減速”がないままに急に自分の目の前に車が現れることになる。すると、広報の車はパニックになり急ブレーキをかける。その後は、間に合わずに衝突するか、急ブレーキによってタイヤがロックされ、車両が安定性を失い他の車に接触することにもなりかねない。
②自分の目の前の車が左折するために合図なしに急に減速してくる
   車が左折するためにはブレーキによって減速する必要がある。しかし後方の車にとっては、前方の車のウィンカーによる合図がなければ、前の車が減速しようとしている事はわからない。すると、後方の車からすると、前方の車が左折するために急にブレーキを踏むので車間距離が一気に縮まる。私も経験があるがが、危うく前方の車と衝突しそうになったことがあり、ゾッとしたことが何度かある。

   しかし、この事態を改善するためには、「車線変更や右左折のときにはウィンカーを出しましょう」とひたすら訴えるだけでは、あまり改善は見られないと考える。大切な事は「なぜ、車線変更や右左折の時にウィンカーを出さなければならないのか?」という“わけ”を理解してもらうことである。ウインカーを出さないことで後続の車を運転している人にどれだけ迷惑をかけることになるのかということに気付いてもらうことによって、上記の① や②のような危険な事態が減るはずである。

   もちろん、警察による注意指導がなされるということが大前提である。このアンケート結果は、岡山、香川両県のパトロール体制に不備があるということを証明している不名誉な数字なのだ。