GHGの排出量を調べてみよう。環境省のホームページに資料がある。
詳細については、GHGインベントリオフィス(5.6MB 468頁)に記載がある。
http://www-gio.nies.go.jp/aboutghg/nir/nir-j.html
この資料は膨大なので、概要を理解するには下記の資料を参照されたい。
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/ghg/index.html
世界のデータと比較するため2007年確定値を取り上げる。
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/ghg/2007ghg.pdf

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この表において、温室効果ガスの定義を理解する。日本では、全体の95%が炭酸ガス(二酸化炭素)であり、残り5%がメタン、酸化窒素とフロン系ガスである。
米国の排出量については
http://www.epa.gov/climatechange/emissions/usinventoryreport.html
に記載があり、85%が炭酸ガスであり、日本よりメタンなどのガスが多い。世界的な平均値が分からないが日本と米国の中間すなわち90%程度と推定する。
上記EPAの資料に、炭酸ガスを1としたときの各ガスの温暖化係数が記載されているので掲載する。

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世界の各国の比較をする場合、炭酸ガス以外のガスを公表していない国が多くあり、同一レベルの比較が出来ない。従って、世界のGHGの排出量は、炭酸ガスの排出量で比較される。
世界のエネルギー起源CO2排出量については、下記に記載がある。
http://www.env.go.jp/earth/cop/co2_emission_2007.pdf

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2007年の炭酸ガスの排出量は、中国(21%)、米国(19.9)、ロシア(5.5%)、インド(4.6%)、日本(4.3%)、ドイツ(2.8%)の順で、総量290億トンである。

今後、年度を2007年、GHGを炭酸ガス排出量で比較することにする。
日本におけるGHGの推移は、資料「2007年確定値」に記載があり、2007年のGHG排出量は、基準年1990年の9.6%増となっている。この内、地震被害などによる原子力発電の稼働率低下分5%を差し引くと、4.6%の正味増となっている。今後、原子力発電の稼働率向上を期待しても、鳩山首相の25%削減は(1990年基準)は、現在より30%以上の削減目標となる。

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次回は、日本の炭酸ガス排出の一次エネルギー供給元と分野別の消費量および炭酸ガス排出量を調べる。