台湾への新形コロナウイルス・ワクチンの供与は、日本、米国、台湾の共同作戦で実行された。

 

日本→台湾(6月4日、天安門事件の日)

 

フォーカス台湾
日本のワクチン提供「10日間の静かな作戦」 台湾の安全保障高官が明かす

 

厚労省
AZ社のワクチンは日本製

米国→台湾(6月6日、ノルマンディー上陸作戦の日)

 5月31日の戦没将兵追悼記念日の祝日後の議会休会を利用して、米上院の軍事委員会と外交委員会の超党派議員団が、韓国を訪問、駐留軍の視察および韓国高官との会談を行った。6日早朝韓国の米軍基地から軍用機C17で台北の街中にある松山空港に飛来、蔡英文総統と面談し、昼前に飛び立った。

 

AFP(2枚目3枚目の写真:C17輸送機
米上院議員団が台湾訪問 ワクチン75万回分の提供発表

大紀元
米超党派議員、台湾訪問 「台湾を孤立無援にさせない」
 

 

 

 軍事委員会のダックワース上院議員(写真の車椅子の女性)とダン・サリバン上院議員(海兵隊予備役大佐)は元軍人。軍事委員会のメンバーは米本土からの移動も軍用機と基地を使用するのが普通。

 

 合衆国憲法上(第一章第8条)、宣戦布告権、軍の組織権、統帥権などを議会が有し、その所管委員会は軍事委員会である。大統領の権限(第二章第2条第1項)は最高司令官の役目だけ。つまり議会軍事委員会は米軍のオーナーであり、米軍の装備利用や部隊のサービスを十分受けられる。
 
(注)写真は、2017年7月上院軍事委員会のアフガニスタン視察時、軍用機C17内の故ジョン・マケイン上院議員、エリザベス・ウォーレン上院議員等(ウォーレン議員のFBより)


https://www.facebook.com/senatorelizabethwarren/posts/812074702288358
 
「ダックワース上院議員の経歴(生死の極限に向かった女性)」
 
 イラク戦争で飛行戦闘任務に就いた最初の女性軍人の一人であった。23年間軍務に就き2014年中佐で退役、2012年と2014年のイリノイ州第8区の選挙で当選し下院議員を2期勤めた後、2016年11月当選、2017年より上院議員。
 彼女は、ハワイ大学、ジョージ・ワシントン大学修士、北イリノイ大学で博士号に挑戦した。北イリノイ大学の看護科で公衆衛生と癌の環境要因を研究。その後アジア太平洋ロータリークラブに勤務。 
 
 2004年、イリノイ州軍警備隊のブラックホークヘリのパイロットとしてイラクに派遣された。同年11月12日に、RPG(ロケット推進擲弾)に撃たれ、両足と右腕の一部を失った。ウォルター・リード陸軍病院に入院し翌年復活した。その後退役軍人傷病兵士の支援活動を始めた。2009年、オバマ大統領が彼女を退役軍人省次官補に任命。退役軍人のホームレスを減らす活動などを行う。
彼女は、民間パイロットとして飛行を再開、陸軍病院との約束を果たした。2015年には、カペラ大学ヒューマンサービス科で博士号(PhD)を取得。
 
 2014年には長女を出産、2018年4月(50歳)には次女を出産(上院議員として初めて)。
 
下院では、軍事委員会、監査政府改革委員会、運輸インフラ整備委員会に所属。
上院では、軍事委員会、環境・公共事業委員会、商務・科学・交通委員会、中小企業・企業家委員会に所属。
 
母親が中国内戦時、タイに逃れた中国人一族(大紀元の記事に)、父親はアメリカ人
 
「外交的意味」
 他の報道では、4日のJAL809飛行と6日のC17輸送機の護衛に、沖縄から米軍機が随伴したという記事もあった。4月の日米首脳共同声明、5月の米韓首脳共同声明で台湾条項が書き加えられたのは、台湾有事の際、在日米軍、在韓米軍の移動を両国が認めたものと理解していた。ダックワース一行の台北飛来は、まさしくそれを実行したのだと思う。