自民党総裁選の一般党員の投票は今日9月27日の投函まで。今から党員に呼びかけても遅いのですが、決戦投票権を持つ方々には、信頼できる候補を選出していただきたい。
河野候補は、科学技術情報の信頼性も確認せず自分の考え方に合う部分だけを切り取り強調する傾向があります。また、事実を把握せず周りの意見を聞かず、思い付きだけで判断されることがあります。その事例を紹介します。

1.小型原子炉(SMR)の開発について
H.S.Kimさん 9月26日
河野氏 @konososaisen は今朝のフジTVの討論番組で「IAEAは小型原子炉に経済合理性はないと結論を出した。よって小型原子炉を開発する意味がない」と発言したが、これは原発を極端に嫌う河野氏によるcherrypicking(自分のpreferenceに合わせたいいとこ取り) IAEAは「現時点で小型原子炉は大型原発に比べて経済性で劣る」と言っただけで全体的に小型原子炉に肯定的だし、今後の技術革新やスケールメリットでコスト競争力を得ると予想している。岸田氏や高市氏は知識不足で、河野氏のIAEAをソースに誤解を招く狡猾な世論誘導に反論さえできなかった。総理になりたいならもっとフェアな発言を期待する。


Kimさんの訂正ツイート
訂正。河野氏はIAEAではなくIEEEという学会のジャーナルに掲載された論文をソースにした模様。しかしもしそうなら(原発に否定的かもしれない)学者による一つの意見に過ぎない。IEEEの見解であるかのように述べたのはmisleadingだし、やはりcherrypicking.

該当する論文は、下記。
Small Modular and Advanced Nuclear Reactors: A Reality Check

池田信夫氏も上記論文を指摘し、「IEEEを「アイ・トリプルイー」と読むことも知らない人の話を相手にしてもしょうがないが、これは学会としての評価ではなく、個人のサーベイ論文である。内容も「SMRは規模の経済性がない」という当たり前の話で、ここに書いたような政治的な要因は何も考えていない。」と批判している。
河野太郎氏の否定する「小型原子炉」は成長産業

小型原子炉(SMR)は各国政府が強力に支援して開発・商用化を進めている。
資源エネルギー庁
原子力にいま起こっているイノベーション(前編)~次世代の原子炉はどんな姿?

JAEA 世界のSMR開発状況

2.原子力潜水艦
同番組で、オーストラリアの原潜導入に関連して、河野候補と高市候補は日本も導入すべきと答えた。脱原発の持論の持ち主が原潜が欲しいというのは、頭の構造に疑問を抱かざるを得ない。
FNN 9月26日
河野、高市両氏「原子力潜水艦」保有に前向き

河野候補が総理になれば、確認されない情報で政権運営を行うことになり、国会運営も混乱し短命で終わるだろう。そして、エネルギー基本計画の修正がなければ、日本は滅亡に向かう。