6月23日 国家情報局報告書 

 3月の議会全会一致のCOVID19起源法に基づき、国家情報局は10頁(本文8頁の簡単な公開版の報告書を発表した。内容は、調査不足と言うよりも米政府が機密情報開示を差し控えているようだ。そして、「自然発生説」に誘導している。

報告書本文
AP通信

 

(簡約)
 エネルギー省とFBIが「研究室漏洩説」、国家情報会議と4つの情報機関が「自然発生説」をとっているが、CIAと他の機関はどちらかの特定ができていない。

 中国の妨害により、武漢研究所において、感染の経緯の解明が困難になっている。

7月11日 下院監査委員会の特別小委員会が公聴会を開催

 2020年1月に研究室漏洩説を公表し、ファウチ博士等と情報交換したあと、数日後に自然発生説に宗旨替えをした研究者グループを召喚し、当時の状況とどちらの説を支持するか証言を求めた。5名に召喚状を出したが出席したのは2名、
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CNN報道

CNNは上記の記事に公聴会の議論をまとめている。

 証言したのは、スクリップス研究所のクリスチャン・アンダーセン博士(感染症遺伝学)、チューレーン大学のロバート・ギャリー博士(微生物、免疫学)の二人。委員会の共和党議員は、この二人を含めた科学者達が起草した「近接起源」論文(2020年3月ネイチャー誌掲載)が、国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長や国立衛生研究所のコリンズ所長等が近接起源説(自然発生説)を促したのではないかという疑問を問いかけた。

 共和党マリオキタス下院議員は、アンダーセン博士に、「実験室で操作された可能性があるとの特徴を発見」と言う考えから。2020年1月下旬のファウチ博士とのメール交換、2月1日の世界中の12人の研究者との電話会議後の3日後に、研究室漏洩の事実はないという論文「近接起源」が発表された、この数日の間に何が起こったのかと尋ねた。

 ギャリー博士は「ゲノムをさらに詳しく調べ、新たなデータ及び他の文献から得たデータから自然界のウイルスと結論づけた。アンダーセン博士も、研究室由来ならば人への感染は自然起源のものより最適化されていたであろうと述べた。

 いずれも、研究室漏洩説を否定した。

 共和党は、2020年1月~2月のファウチ博士やコリンズ博士等の言論工作を疑っていて、発生源の説を変えた「近接起源」論文の執筆者達の証言を求めたが、明確な証言が得られなかった。民主党議員は、ファウチ博士コリンズ博士等の政権責任者を擁護し、自然発生説を支持し、言論統制がなかったことを主張した。

7月11日公聴会における個別の質疑応答

アンダーセン博士は、2020年1月31日ウイルスが人工的に作られたと電子メールに書いたが、ファウチ博士と話した後、2月4日に人工生成説を撤回した。
https://twitter.com/VigilantFox/status/1678847188066074629

アンダーセン博士がファウチ博士と話し合った後、ファウチ博士から追加の資金提供を受けたとする資料公開
https://twitter.com/goddeketal/status/1678822954770001928

アンダーセン博士等の初期論文(研究室漏洩説)から研究室漏洩説否定論文へ転換する経緯
https://twitter.com/R_H_Ebright/status/1679011871721148416
https://twitter.com/ydeigin/status/1680116485128069120

ファウチ博士等がアンダーセン博士等を説得し研究室漏洩説を打ち消す「近接起源」論文を書かせた経緯が詳しく書かれている。
Washington Examiner 7月14日
https://twitter.com/dcexaminer/status/1679907533035802624

ウイルスが研究室漏洩ならば、人工的な生成物、造ったのは誰かと言う責任問題になる。