2024年大統領選挙をめぐり、民主党と共和党との間で熾烈な政争が繰り広げられている。一部の保守系のメディアを除き、トランプ氏起訴の情報を流すが、バイデン親子の収賄など重罪に相当する犯罪事件を報道しない。日本のメディアがバイデン犯罪について報道した事例を見ていない。主要なSNSプラットフォームもTwitter(X)を除き、民主党に不利な投稿を検閲し排除している。

 

 主に米議会の公式資料などに基づき、バイデン一家の犯罪とトランプ氏訴追について紹介する。

 

概要

 

 2020年11月の選挙の結果、民主党のバイデン候補が大統領に選出された。この選挙をめぐり、不正選挙であったとトランプ大統領が抗議していた。翌年1月6日の大統領選挙人投票開票の両院合同会議を妨害するため議会に暴徒が乱入した。(J6事件)
 この乱入をトランプ大統領が反乱を扇動したとして、下院多数派の民主党がトランプ大統領弾劾裁判を決議、2021年2月13日に開催された上院での裁判で無罪評決となったが、その後も民主党及びバイデン政権の追求が続いた。
 2022年8月には、トランプ氏がホワイトハウスから機密文書を持ち出した疑いなどがあるとして、FBIは自宅の「マー・アー・ラゴ」を捜索し、27年前の性暴行事件の被害者だと自称する女性からの民事訴訟は、ニューヨーク州の法律を変えて時効を延長して、数時間の審理で陪審員が損害賠償を評決するなど、強引な司法手続きが行われている。そして、2023年8月1日には、司法省の特別検察官から2021年1月の連邦議会乱入事件を扇動したとして起訴された。8月3日、ワシントンの連邦地裁における罪状認否でトランプ大統領は無罪と裁判地の変更を主張した。さらに、8月14日ジョージア州フルトン郡の ファニ・ウィリス検事 は、憲法上の法的手続きを行わずマフィア対策法を適用して起訴状を公開した。(後述)

 バイデン大統領の次男ハンター・バイデンのノートパソコン(ラップトップPC)が、2019年4月に修理に出された。その後持ち主不明となり、修理業者からPCのデータが流出しジュリアーニ元ニューヨーク市長などトランプ陣営およびFBIに流れた。FBIは2019年12月に入手していたが、秘匿していただけではなく、2020年の大統領選に向けて、ニューヨーク・ポストのハンターPCの報道に対し、このPC存在はロシアの偽情報だと情報工作を行い他のメディアの追従を抑えた。
 このPCデータには、バイデン一家の外国勢力とのやりとり(収賄ビジネス)やハンターの性的嗜好及び薬物接種など写真約1万枚が収録されていた。
 FBI及び司法省は、2020年大統領選のトランプ再選を阻止するため、バイデン一家の捜査停止と歳入庁(IRS)などの他機関の捜査妨害及び言論統制を行った。2020年の選挙で多数派となった民主党はペロシ議長の主導で弾劾訴追などトランプ大統領への攻撃を続けていたが、ほぼ失敗に終わった。
2022年の中間選挙で下院多数派となった共和党は2023年2月よりマッカーシー下院議長主導の下、司法委員会や国土安全保障委員会、監視委員会などの関連委員会が、バイデン一家の犯罪、バイデン政権と民主党の言論統制、COVID19の起源について証人を召喚し調査を行っている。6月23日には、バイデン大統領の弾劾を求めて委員会に送付する決議を可決。マッカーシー下院議長はバイデン大統領の弾劾裁判決議に向けて委員会公聴会などでの証言や証拠集めに努力している。(大統領弾劾裁判の手続き:下院の過半数で起訴、上院での審判後採決 2/3以上で有罪→大統領失職)

 民主党及びバイデン政権は、2024年大統領選でトランプ氏を当選させないため、司法省(ガーランド長官)が、民主党支配の州で検事にトランプ氏の犯罪を強引に作らせ、起訴させている。トランプ氏の選挙資金の圧迫を狙った訴訟費用負担増と、訴訟継続による選挙運動妨害を行っている。さらに、新型コロナウイルスの恐怖を利用してマスメディアの言論統制を行い、トランプ氏の悪評拡散とバイデン一家の収賄問題隠蔽を行っている。(バイデン一家の収賄問題を報道している日本のマスコミは見当たらない。)

 一方、共和党は、ハンター・バイデンのPCとFBIの2020年バイデン一家捜査記録(FD-1023)などの証拠を入手し、関係者を下院公聴会に召喚し証拠調べを行っている。8月9日には、バイデン一家の収賄に使われた銀行記録を公表した。
 8月10日、下院監視委員会のカマー委員長は、今後バイデン一家の召喚の計画も明らかにした。

 下院司法委員会は、9月20日にガーランド司法長官を召喚し、バイデン一家の擁護とトランプ氏の追求強化という党派性むき出しの司法省を追求する予定。

 米国は、民主党が容認するANTIFA、BLMなどの過激派、LGBTQなどの人権派と環境派などの左派勢力、及び一部の富裕層と金融界と官僚などのセレブが、トランプ氏排除に動いている。民主党及び左派勢力と共和党及び保守派との対立が激しくなっている。さらに、バイデン大統領の認知症の言動が多くなり、2024年大統領選の行方が不透明になっている。

 

(次回、バイデン一家の汚職)