『舞台』西加奈子 | 菅原沙樹のオフィシャルブログ『saki sugawara blog』 Powered by アメブロ
大好きな西サンの新刊‼

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待ちに待った新刊って事で、読み終わっちゃうのがもったいないのに、ページをめくる手が止められない位おもしろかった‼





いや、おもしろかった!じゃないな…





どーしようもない位、自意識過剰な葉太をどうか救って欲しい!お願いします‼と、思いながら読み進めていたような…




あーっっ‼葉太ホントにめんどくさ‼笑



→あれ?でも、自分にもこーゆーとこあるよね?



→わぁー!色々考え出すと、あれもこれも自意識過剰的発想⁉恥ずかしい!自分、恥ずかしい‼



→いやいや、でも私、葉太ほどひどくないよね?(ちっさいな自分…)



→もーなんでもいいから葉太頑張れ‼どうにか這い上がってくれ‼




苦しくなった。読んでいて、苦しかったんです。




人に自意識過剰って思われたくない。無理してない、ほどよくこなれたヒトって思われたい。




私の置かれた状況からして、私の中のちょっとした考えや、悩みや、苦しみなんて、たいしたことない。なんて贅沢な‼




こんな事人に言えたもんじゃない。こんな事で悩んでる自分恥ずかしい。





でも、この本は、それでいいんだって言ってくれてる気がして。




葉太のきいた「お前のものだ。」という父の声。





そう、どんなに小さくて馬鹿げた苦しみでも、これは私のものなんだって。




当の私が目を背けてどうする。向き合ってとことん悩めばイイんだって。




読み終わった後、なんだかスッと肩の力が抜けたような気がしました。




きっとこれからも「こう見られたい自分」を誰に頼まれたわけでもなく、自分のために演じていってしまうと思うけど、




自意識過剰でちっぽけでクソみたいな自分の悩みを、苦しみを、自分を大事にしていこう。



そんな風に思わせられた作品でした。




それにしても、西サンの本読み終わった後の、





なんていうか、スッキリというか、なんか一歩抜けた感、




ホントに好きだなぁ。



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