下書きのまま放置してた記事があったのであわてて編集する。


5月19日は桃月庵白酒独演会・白酒ひとり。初の国立演芸場であった。


万病円

お化け長屋

- 仲入り -

甲府ぃ


チケットを忘れてしまい折り返した為完全な遅刻。前座の扇ちゃんには間に合わなかった。扇ちゃんは金明竹だったそう。師のマクラから入れたので全部聴けたのはよかったな。国立演芸場、確か改装されたと聞いていたのだけれど、以前と変わらずやはり音の抜けがあまりよろしくない。これでも改善されたんだろうか?途中から入ったので一席目は入場口近くで聴いたのだが、細かいところがどうにも聴きづらい。天井の高さ?マイクの指向性の問題?よくわからないけれど、これまでの内幸町ホールに比べ音響的にはだいぶ落ちる印象であった。


一席目の万病円は初めて聴く噺。もちろん面白かったけど、やはり二席目のお化け長屋が最高だった。師の高座で数回聴いたことあったが、まあ人物描写の細かさはまた数段アップしたような感じを受けた。しっかりとしたキャラ造形と確かな演出、惚れ惚れするような間の管理で噺にぐいぐいと惹き込まれてしまった。いやあ笑った笑った!


しかし、滑稽噺はここまで。なんとな~く予感がしてたのだけれど、本日最後の演目はなんと人情噺、甲府ぃであった!初めて聴いたのは確か左龍師の高座でだったように思う。未聴だが志ん朝師もかけてた演目なんだな。そんなに大根多ではないけれど、今ごろの初夏にはぴったりな爽やかな人情噺だった。

人情噺とは言ってもそこは白酒師の高座である。ところどころクスグリを入れつつちゃんと笑わせてくれる。主人公の善吉もいいのだけれど、個人的には豆腐屋の親父さんが凄くよかった。


これから年末に向けて師の人情噺、さらなる大根多を期待します!