土曜日に掃除をしたら、19歳の時に使っていた手帳が
出てきました。


手帳には、日記や、好きな詩や、言葉、お店や、
自分が「こうなっていきたい」という目標などを
書いていました。


当時何を考えていたのか?


読み返してみたところ、悩みまくりの毎日です。


「大丈夫だよ。悩んだ事はムダにならないよ」


と、当時の自分に言ってあげたい気分でした。


好きな言葉の中でも、


特にお気に入りは卒論のテーマにもした「徒然草」でした。

今、読み返しても素晴らしいです。


人間の本質は、変わらないんだな、と感じます。 

 
“徒然草 第二百三十三段”.


<万(よろず)の咎(とが)あらじと思はば>


万(よろず)の咎(とが)あらじと思はば、
何事にもまことにありて、人を分かず、
うやうやしく、言葉少なからんには如かじ。

男女・老少、皆、さる人こそよけれども、
殊に、若く、かたちよき人の、事うるはしは、
忘れ難く、思ひつかるゝものなり。


万の咎は、馴れたるさまに上手めき、
所得たる気色して、人をないがしろにするにあり。


訳:
すべてに難点のないようにしよう。
何事にも誠実さを持ち、人を区別しない。

誰に対しても同じように。礼儀正しく。

容貌がすぐれている人で、言葉遣いが
きちんとしているのは、いつまでも忘れられず、
心が惹き付けられるものである。


全ての難点は 物事に習熟しているように
達者ぶって行動し、
良い地位を占めて得意な様子をし、
他人をあなどり軽んずるところにあるのである。