今日はひな祭りですね。
我が家のお雛様はとっても小さい陶器製。
しかもガラスケースに入っている。
子供の頃は雛段飾りがうらやましかった。。。
豪華できらびやかで。
どうしてうちのは、小さいの。
ガラスケースに入っているし。
子ども心に不満だった
しかし大人になったら、この可愛らしさ可憐さが大好きになった
小物たちもまるでドールハウスのようで愛くるしい
亡母が選んでくれたお雛様は、今では大好きなお雛様です。
母は私を21歳で生みました。
私は生まれつき身体が弱く、いつも病院通いをしていたそうです。
夜泣きがひどく、若い母はおぶって暗い川べりを行ったり来たりを繰り返し。
かなり育てにくい子どもだったようです
こんなに母に苦労かけてた私ですが。
母から愛されていたか・・・というと、実はある時までそう思えませんでした。
母子家庭だったので、私と妹を育てるために仕事に明け暮れてました。
忙しい母と触れ合う機会がすごく少なく、めったに話もできない状況でした。
(一週間に合計3時間くらい?)
食事や家事も小学生の頃から、妹と協力してやっていました。
母からの愛情を感じることができたのは、自分も母になった時。
くしくも同じ21歳で息子を生んで若いママとなった私は、息子が泣くと一緒に泣いているようなダメダメな母親でした。。。
それでも健康な息子は、私が赤ちゃんの時と比べたら雲泥の差で育てやすかったでしょうね。
それを思ったとき、母の私に対する想いに気が付きました。
「私の育児はどれだけ大変だったんだろう」
「母一人で、姉妹を育てていくのは経済的にも並大抵ではなかったのだろう」
愛情を欲しい欲しいと思っていた時は、子どもだったんだなぁ。。。と。
与える側になって、どれだけ受け取っていたかを理解できるようになりました。
その母も私が33歳の時に亡くなりました。
お雛様の表情に優しい母の笑顔が重なります。