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今日は、三浦半島で子どもが育つ場づくりをする仲間たちが集まり、丹羽順子ちゃんがコスタリカで実践中の「Global Citizens/地球市民」授業を学ぶ会。

会場は、原っぱ大学ガクチョー 塚越 暁くんの曾祖父、昭和日本を牽引した方の邸宅。今日は改築工事前の最後の集まりだったかもしれない日で、「これまでの日本と逗子に、ありがとう。これからの日本と逗子を、この場から作ります」の祈りと共に、ギャザリング開始!

平日の昼間に、男性もたくさん。子どもの未来や教育というまっすぐなテーマを、目をキラキラさせて語る大人たち。いいね、いい時間だね。


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長女の桃が小学校に入学する前までは、45分間×4時間も5時間も、基本的には前を向いて座って先生の話を聞く学校という場が怖くて怖くて「学校をつくりたい」と真剣に考えていたこと、思い出した。幼稚園ではあんなに五感を働かせて、全身を使って学んでいたのに、その時間はどこに行っちゃうの、と。

でも、入学して現場の先生の心に触れてから、少し変わった。そんなもんだよね、と慣れていった部分もあるけれど、どちらかというと、既存の教育の批判ばかりして自分は何もしない親のほうに問題意識をもつようになっていった。子育てまでも消費者意識で学校にアウトソーシングして、至らないところに文句を言う人に、とくにそれを子どもの前で平気でやる風景に、違和感をもつようになった。

学校では、読み書き算盤。基本的なことを教えてもらえることにまず感謝しなくちゃ、と。生きる力や大事なことは学校を頼らず、放課後や週末に地域で頑張るというやりかたもあるじゃないかと。それでも学校を変えたいなら、先生にさらなる努力を求めるのではなく、親も協力しに学校に入っていけばいいじゃないか、と。


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とはいえ、コスタリカでのびのび育つkokoちゃんの娘テラちゃんが、日本の公立校に一か月体験入学して「日本の学校はどう?」と聞かれて言ったセリフは

「日本の学校は、絶滅しちゃえばいい!」

...これはやっぱり、重く受け止めるしかないよね。笑

kokoちゃんのクラスには、いつもstationをいくつか作ってある。たとえば、自然素材で虫除けをつくる授業。市販の虫除けに入っている化学物質について学び、調べることができるstation、ペットボトルに虫除けをつくるstation、薬草を探し、集めるstation。どのstationでなんの作業をするかの選択肢は子どもにある。ファシリテーターである大人が情報提供する時間と、子どもが発言したり作業したりする時間は、1:5を目安に授業を組み立てている。

テラちゃんいわく、コスタリカでは、集中していた作業中に思わず出ていた鼻歌を「すてきだね」と言われたけれど、日本では「やめなさい」と言われたって。


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個を尊重するのが難しいほどのクラスの人数は、やっぱり見直さないと。遊ぶことや体験を通してこそ学ぶ子どもの本質を、そのまま認めることなど許されないカリキュラムの量も。

educationの語源、educareには「引き出す」という意味がある。「教える」じゃない。子どもが無中でなにかに取り組むフロー状態や、五感を目一杯ひらく体験、それを大事にすることなく教育は語れない。


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そんなこんなを語り合うために参加してくれたのが魅力的な実践者ばかりで、予想どおり時間はいくらあっても足りず... kokoちゃんの話を受けて「じゃあ三浦半島でどうしていくか」の話は、完全に半ばに終わった。笑。でも、すでにそれぞれの現場で活躍している皆さんなので、今日の気づきや新しい繋がりから、活動はさらに骨太になることでしょう。

参加者のひとり、ごかんたいそう保育園の 全田 和也さんのことば、刻まれた~。「多様性、いろんな色があるということをキーワードに活動を続けてきました。三浦半島には面白い人がたくさんいる。多様性やクリエイティビティでは、たとえば今話題のポートランドにも負けない魅力があると思うんです。カウンターカルチャーとしてじゃなく、誰にもモデルにしてもらえる実践を、ここから皆で発信していきたい」。


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うんうん。この地で活動していれば実感としてわかるその魅力は、同じ志を持つ人同士の繋がり合い・助け合いでますます磨かれるはず。

「Be the change you wish to see in the world - 見たいと思う世界の変化に、あなた自身がなりなさい」ガンジーの言葉を体現している仲間が、ここにはこんなにたくさんいる!それを改めて、じわりと感じた1日。

私も、今まさに、ここ数年趣味で取り組んできた地域活動「こどものてしごと」を形にすべく動いている真っ最中。仲間たちからインスピレーションや宿題をたくさんもらえて、ありがたかったな。



kokoちゃんが地球市民の授業でカバーしているような「生きる知恵」のあれこれを三浦半島流にアレンジする。自分の活動に足りない部分は仲間の力を借りたらいい。ここで、みんなで、世界のどこにいてもたくましく幸せに生きる子どもたちを育てていきたいと、思い新たになりました。

明日からまた、頑張るぞー!