今日は、お金と幸せのバランスについての考察。
最後に、いい映画の紹介です。





自分にできることを周りのために生かし、役に立つこと。
本来それは人が生きる喜びであり、幸せであり、
ひとりでは生きることができない人間が人と繋がるための術でもある。


今の私でいうと、
(仕事経験を生かして)誰かのために通訳したり、ファシリテートしたり、企画したり、
(母経験を生かして)近所の子どもたちを楽しく預かって、少し多めに作る夕飯をみんなで食べて...
というようなことが「自分にできることを周りのために生かし、役に立つこと」。

役に立つことができるだけで幸せだけれど、今の社会で生きていくためには、
ある程度はお金もいただかないといけない。


本当の豊かさ。幸せとお金。
そのバランスのこと、去年の春にギフト経済の祭典 "GIFTIVAL" に参加してから
ずーっと考えています。


完全にすべてがボランティアだと、今の社会システムを生きていくことが苦しくなる。
でも、いただくお金(経済資本)が減っても、そのぶん人の繋がり(社会資本関係)を増やすことで
生きていくことは、都会にいてもある程度まで可能だ。

それに、たぶん、後者のバランスが増えるほどに人は幸せになるんじゃないかと感じている。


「言いたいことはわかるけど、そんなの今の社会じゃ無理だよ」
と決めてしまわずに、苦しくならないところまで自分を周りのために生かしてみる。
すると、周りもギフトの精神でまわりだす...

私自身はそんな幸せの循環を、いま、身を持って実験しているようなところがあります。





世界中を旅して、いま地域活動をする中で思うのは、
つまり、田舎の暮らしや、昔の地域社会というのは、そういうことなんだということ。

勤めと稼ぎのバランスを極端に「稼ぎ」寄りにしたがゆえの歪み、
「共/commons」を減らし、「私/private」と「公/public」ばかり肥大化させたがゆえの歪みを、
自分なりのバランスで揺り戻すこと。

それが今、すごく大事なんじゃないかと感じています。


映画 Money and Life は、そんな問いに正面から向き合った映画。
監督はこう話しています。

"表面的にはこの映画のテーマはお金です。しかし底に流れるテーマは、
人間としての尊厳を取り戻すこと、私たちが人であることを思い出すこと、
現在のお金を支配するルールから私たちの人生を取り戻すこと、
そしてより美しい調和のとれた世界を作り出すために力を貸すことです。"


人とお金の成り立ちを丁寧に追うことで
「価値観をガラリと変えられた」と話す人も続出する刺激的なこの映画。

3月8日(火)10:00から、逗子の素敵な映画館シネマアミーゴにて上映&ダイアローグをします。
これを観て、みんなで感想言い合うだけで、家路への風景が変わって見える予感がする。


というわけで。

「午前10時のアミーゴ学校」第2回、お金のはなし。
ご都合つく方、ぜひご参加ください♡







"Money&Life" 上映と「お金のはなし」ダイアローグ


日程: 3/8(火)10:00 
料金: ギフト(ドリンク付き。ギフト料金についての詳細は下記参照)
ファシリテーター: 河村 和紀(ギフト経済ラボ)
 

今あたりまえに使っているお金がどう生まれているのか、それが生き方にどう影響しているのか。
今回のアミーゴ学校は、意外とちゃんと知らないお金の話を映画「Money&Life」を題材に考えます。ファシリテーターはこの映画を広める活動などを行うギフト経済ラボの河村 和紀さん。





「Money&Life」予告編
https://www.youtube.com/watch?v=EkPVwH9gr6s#t=18


お金とは?人生の豊さとは?持続可能な未来の為のお金のあり方とは?

"お金"というものに正面から向き合い、お金の歴史、現在の仕組み、そして世界中で新たに生み出されているお金のストーリーについて焦点を当てたドキュメンタリーです。ギフト経済についても触れられています。

映画には、お金の起源、仕組み、地域で循環する経済と貨幣、ボランタリズム、ギフト経済、といったコンセプトが、キーワードとして登場します。

上映後、これらのキーワードをもとに、お金についてみんなで話し合ったり、アイディアを出し合うワークショップを行います。ファシリテーターの進行に沿ってみなさんが話し合いをしやすい場作りをしていきます。


◎プログラム
1、イントロダクション:挨拶やイベントの背景など
2、映画の上映
3、グループダイアログ


◎参加費について
この映画監督であるKatieは、Money and Lifeを4年間かけて制作しました。アメリカのファンドレイズサイト"Kickstarter"にて最終作業の制作資金を集めて完成させました。そして配給会社を介さずにできるだけ自由に観れるようなシステムでこの映画を普及していきたいという願いで、日本では私達が普及のお手伝いをする事になりました。

今回の上映会に関しては会場の提供はCINEMA AMIGOからのギフト、ドリンクは前回参加者からのギフトになっています。皆様にギフトとしてこの映画を楽しんで頂き、また映画の中にも出てくるギフト経済を体感して頂きたいからです。そしてその優しさが輪のようにつながっていくよう願い活動しています。

ですので、上映会後、もしも監督のKatieさんへギフトをされたい方、あるいは上映会を次の方にギフトしたい、という方には、そのお気持ちがつながっていくよう当日ギフト箱を設置させて頂きます。


◎ご予約は
info@cinema-amigo.com にお名前、人数をお送りください。


◎進行&ファシリテーション 
河村 和紀(ギフト経済ラボ / 映像ディレクター / きこり)

映像ディレクターの傍ら、メディアの立場ではなく主体性のある立場を求めて、一般社団法人ヤマイエヒトを設立。新潟県十日町市にカフェ&ドミトリー「山ノ家」をオープン。その後、静岡県富士宮市にあるNPO森の蘇りと「皮むき間伐」を行うプロジェクト「きらめ樹プロジェクト」を立ち上げる。その流れから西東京にて森と踊る株式会社を立ち上げ、森を舞台にした事業をはじめる。
 新しい経済を考え実験するコミュニティであるギフト経済ラボにて、優しさをつなげるレストラン「カルマキッチン」や、経済への問いと新しい経済を考える映画「Money&Life」の上映会などを実施している。

http://giftjp.jimdo.com/映画-money-life/